暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
哀しみと闇 共闘の月剣士と猫剣士
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には(まじな)いがある!ありきたりだが、魔を滅する(まじな)いだ」

ジンは《蒼天》を一旦アイテムボックスに収納し、その刀を構えた。

「想像しろ!お前の周りを飛ぶ、月へと向かう燕を・・・・・・!!」

ジンは目を瞑り、イメージする。燕。全ての障害を切り伏せんとする燕。

「―――――――――セイッ!!」

ジンはたった一回だけ、その刀を振るった。

その瞬間、約十五枚の燕の形をした刃が飛翔した。

誰も燕の飛行を妨げることはできない。月へと舞う、燕の行軍を。

「《燕》がここまではっきり出せるとはな!!」

地雷を抜き、二刀流の構えに入る。

地雷を口で支え、ゴールドをドロタボウに向け発砲する。

火燐で切り上げ、ゴールドを傍に放り捨てる。

地雷で切り裂く。火燐を突き刺す。

「火燐、弐の型!」

その声と共に、二回爆炎がドロタボウに流れ込む。

「燃やし尽くせ!!」

三回目で炎の旋風が起こる。ドロタボウはそれに巻き込まれ、半分が消滅した。

一方のジンは、ルーク以上にドロタボウを切り裂いている。

残り僅かになったところで、ルークが駆け出す。

「合わせる!」

「ああ、一気に片づけよう!」

《燕》が舞う。ゴールド、ハリウッドが弾丸をまき散らす。

霜麟が敵を凍てつかせ、燕が切り崩していく。

ルークは火燐と地雷を装備し、ジンは燕たちを回転させる。

「「飛翔せよ、燕!迸れ、雷!焼き尽くせ炎!」」

雷と爆炎、燕を巻き込んだ旋風が、全てのドロタボウを飲み込む。

「「巻き起これ、嵐ッ!!!」」

その掛け声と同時に嵐の旋風が散り、その場には何も残っていない。

二人は拳を打ち合うが、そこにワールドが現れる。

ワールドはルークを見て一瞬驚いた顔をしたが、直ぐにジンに向き合う。

「ジン!奴らやりやがった!!」

「どうした!?」

重い言葉を吐き出すように、ワールドが言った。

「シーナがさらわれた!どうやら別の次元に!」

一瞬言葉を失ったジンが、すぐにワールドに問い詰めた。

「誰だ、誰が連れ去っていった!?」









「アシムレイトロイドNo.5・・・・・・LOVEだって・・・・・・」

物語は加速し、回り始める。様々な世界を巻き込んで。
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