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未来永劫ただ一人の仮面ライダー
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パァンという破裂音。回し蹴りに通常の蹴りが炸裂し、嫌な音を周囲に轟かせた。

「あ・・・・っがあああああああああ!?」

EXASシステム。エクストラ・アンチ・ショッカーシステム。

全ての怪人を殺し、同胞の血を啜り、アシムレイトロイドを殲滅するシステム。

「もう容赦なんかしない」

ストロンガーの雷が迸る。スカイライダーの重力が押しつぶす。

関節を外す。滅茶苦茶に。殴る殴る殴る。ぐちゃぐちゃに。

「あっ、アアアアアアアアアア!!」

拳が振りかざされたその時だった。

「もう、いい」

『仮面ライダー』がユキの腕を止めていた。

「君は・・・・こんな事が嫌いなのだろう?」

「生きたいのだろう?大切な者が待っているのだろう?守るために、他者の血で体を染めるのが、辛くて辛くてたまらないのだろう?戦わなくていい。俺は、君のようにただ生きたいと願う魂を守る。俺の、誇りにかけて」

「あ・・・・」

ただユキは泣いた。拳を地面に叩き付け、おかしくなってしまった自分に泣きながら。

ただ『本郷』には、もとから泣いているように見えた。

システム発動時、涙のようなペイントが浮かんでいたからだ。

(そろそろ・・・・体も限界だ)

『本郷』はユキを支え、ゆっくりと外へ出た。

もうすでに夜だ。空には星が輝いている。

野宿することにした『本郷』は、ユキに話しかけた。

「君は何のために戦っている?」

「あなた・・・・本郷さんじゃないんですか?」

「いや・・・・本郷だが?」

「じゃあ・・・・貴方は別世界の・・・・」

「そのようだ。俺は次元を超えたようだな」

『本郷』はそう答え、もう一度同じ質問をぶつけた。

「・・・・大切な者を守って、誰かが愛し合うのを見守って・・・・」

「ごちゃごちゃしているな」

その一言で本郷は切った。

「なんっ」

『本郷』はユキの顔を掴んだ。

「もっと直接的に、一言でまとめてみろ」

そう言って、本郷は会話を始めた。



 ???

ハートは立ち上った。そして、ソロの顔を優しく撫でた。

「ハー、ト」

なぜ、と言おうとしたソロの口を、ハートが指でしーっという仕草をする。

これは・・・・この癖は。

「かお、り・・・・」

ソロは意識を覚醒させ、立った。

「香織・・・・」

ただ、君を求めて。ここまで頑張ってこれた。

二人は抱き合って、ハートは言った。

「ごめんね・・・・」

「え・・・・」

いきなりソロは突き飛ばされる。

「あんた・・・何やってんの?ぼっちのくせに!!」

何だっ・・・・たんだ?

「怪我
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