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エセ秀才の生残りを目指した悪足掻き
第5話 壮大なるピンポンダッシュ(笑)
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することになる」ルフェーブル提督がうろたえた様に拒否反応を示した

「問題ありません。彼ら現地住民は一時的に保護しただけであくまで帝国民です。我々同盟軍が守らねばならない同盟市民ではありません。現地住民を助ける義務を負うのは帝国政府です。つまり彼らを食わせなければならないのは帝国政府です」
「そして同盟市民に帝国辺境の実情を、『同盟軍を解放軍として歓迎しているわけではない。辺境住民は食料にこそ価値を見出している』ことを伝えることにより撤退する理由のひとつにできます」
「同時に帝国軍いえ、ローエングラム伯に圧力をかけることができます」

「どういうことだ。ローエングラム伯に圧力をかけるとは?」ボロディン提督はラインハルトの名前が出てきたことに納得がいかないようだった

「ローエングラム伯は、先の会議で報告しました通り、5年で元帥に昇り詰めた戦場の天才です。しかも勝つための手段を選ばない」
「ですがそんな彼にも弱点があります。これも諜報部の功績ですが、帝国の宮廷・閣僚に彼の勢力が無いことがわかっています。」
「つまり、彼は勝っている間は黙認されていますが、一度失敗すればその地位、権力を引きずり落とそうとするものしかいなく、窮地に至った時救うどころか手助けするものもいません」
「この状況で、彼の取った作戦が『同盟軍ではなく帝国民を傷つけるものでしかなかった』となれば、帝国の宮廷・閣僚から彼を攻撃する絶好の機会になります。失脚を避けるために彼は早晩出撃を余儀なくされます」
「そして、我々同盟軍は彼が出陣した頃には当初の予定である威力偵察を終えて撤退いたしたます」

                       ・
                       ・
結局、広域通信で俺の提案した1と2はそのままに、3については使わず代わりに
『例え戦争をしていたとしても最低限守る信義というものがある。しかるに自国民を飢死にさせる作戦を実行するような人物には信じるに値するだろうか』をある意味さらにきついセリフになったものを繰り返し流し続けた。
(まぁ、下手に「食料ないよ」と言って暴動でも起こされたらシャレにならんし)
 そして同盟本国には
『二百万トン超の穀物、食用植物の種子、人造蛋白製造プラント、水耕プラント、それを運ぶ輸送船が必要になり、今後進攻星域が増えればさらに増加することが確実である』
と言う作戦の破綻をにおわせた要求を送った。

宇宙暦796年9月23日 イゼルローン要塞 遠征軍総司令部
 何故だか知らないけれど、同盟首都惑星のハイネセンで遠征決定の会議の内容が流出してしまい(しかもなぜか俺編集Ver(笑)が)、野党が議題にあげて議会が紛糾、世論も政権非難が激しくなっている
(ええ、理由なんか見当もつきません(
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