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ボスとジョルノの幻想訪問記
恐怖!紅魔館の悪魔たち そのC
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ボスとジョルノの幻想訪問記11

 あらすじ

 フランドールの奇襲により半壊する永遠亭!
 ジョルノ、鈴仙、慧音、妹紅、美鈴と次々にスカーレット姉妹の前に倒れゆく者たち!
 奥の病室へと逃げ込んだ永琳とドッピオの運命やいかに!?
 あと、輝夜のスタンドって何!? 状態のてゐ!

*   *   *

 ボスとジョルノの幻想訪問記 第11話

 恐怖!紅魔館の姉妹たちC

「てーゐー、暇なんだけどー」
「ちょ、姫様緊張感無さ過ぎ・・・・・・」
 永遠亭で最も奥にある部屋、輝夜の部屋となっている母屋にはてゐも護衛として一緒にいた。
 ちなみに、この部屋は最強クラスの結界と輝夜の能力が合わさり鉄壁の要塞と変わりない空間となっている(ゴミ屋敷だが)。
「(一体どんな生活してたらこんなに部屋が汚れるのか・・・・・・うわ、この靴下いつ脱いだ奴ウサ・・・・・・、しかも片方しかないし・・・・・・)」
 まぁ、てゐからすれば危険な戦場に駆り出されるよりかは遙かにマシだなと思っていた。
「永琳むつかしい顔してたなー・・・・・・」
「・・・・・・まぁ、永遠亭のピンチなわけですからね・・・・・・」
 相変わらず呑気なもんである。
「ふわああ・・・・・・なんか暇になったら眠くなってきちゃった・・・・・・おやすみーてゐzzzz・・・・・・」
「寝るの早いッ! って本当に寝るんですか!?」
 てゐは高速で布団をかぶり睡眠に落ちていった(おそらくは能力を使った)輝夜を振り返るが時すでに遅し。
「ちょっと・・・・・・姫様・・・・・・その緊張感の無さはあんまりだぁあああ・・・・・・じゃなくてあんまりですよ・・・・・・」
 と、てゐは布団をゆするがまるで鉄の塊であるかのように布団はビクともしなかった。何製で出来てるんだよ。
「うーん、こうなったら姫様は20話くらいまでずっと寝っぱなしだろうなぁ・・・・・・」
 メメタァなことを呟きながらてゐは部屋を眺めた。
 ・・・・・・姫という地位の御仁にあるまじき汚さ。
「(でも片づけたら片づけたで『私にはどこに何があるか把握してた』って言うんだろうウサなぁ)」
 てゐは困っていた。というか、てゐを困らせるのは輝夜くらいしか存在しないだろう。
 呑気を体言する輝夜にてゐはたまらず問いかける。
「姫様・・・・・・本当にあなたは『スタンド』見えてたんですか?」
「ぐぅ」
 彼女はのんきに寝息を立てていた。もちろん返事はないが――。
『・・・・・・・・・・・・』

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 ――――無意識に『スタンド』を発現させていた。

*   *   *

 幻想郷で最も『人間』に恐れられている妖怪といえば、真っ先に挙がる名前
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