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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第14話:美女の修行
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てくれるはずです。

子供の時から来てた事のあるラインハット城……今では顔パスで入城可能な私。
サクサクと城内を進みナタリアさんに遭遇。
彼女はマリソルさんのお友達でデルコさんの奥さんです。

「こんにちはナタリアさん。デルコさんは城内にいらっしゃいますか?」
「こんにちはリュリュ……まさか本当に来るとは……」
私を見るなり驚いてるナタリアさん……何なんでしょうか?

「あの……何か?」
「いいえ、こっちの事よ。え〜とデルコよね? 今日は中庭で訓練してるはずだから、訪ねてみると良いわ」
和やかに笑い話をはぐらかされました。何か隠してますねぇ……

多分追求しても答えないでしょうから、私も笑ってお別れします。
なんせ今はそれどころじゃないのですから。
少しでも早く修行を開始しないとならないのですから!



暫く城内を歩き中庭に出ると、ナタリアさんが仰ってた通りデルコさんと部下の方々が訓練を行っています。
総兵士長のデルコさんの下、私のお友達でもあるマックさんやシグさん・コルトさんが中隊長として部下さん達を鍛えています。
新人さんが多数入隊した様で、私の知らない方々も大勢居ます。

「げっ、本当に来た……」
おお!? 何だか歓迎されてない言葉が……
何でしょうか、私を見るなりデルコさん酷い。

「あのー……」
「やぁリュリュ、突然どうしたんだい?」
聞き間違いだったのでしょうか? デルコさんは何時もと変わらず優しそうに話しかけてくれました。

「よし、マック中隊! 今から全員でマラソンだ!」
「シグ中隊も行くぞ!」
「コルト中隊も両中隊に続け!」

「ちゅ、中隊長……そ、そんな予定は聞いてませんが……?」
「黙れ! 戦場では物事が予定通り進むと思うなよ! 各中隊長に従い、全員50キロのマラソンだ、行け!」

打ち込み訓練をしていた兵士さん達だったが、突如中隊長のマラソン希望により、フル装備の50キロマラソンに突入した。
皆さん納得してなさそうですが、総兵士長の命令なので諦めて駆け出します。
私……タイミング悪かったですか?

「いやぁ〜済まんね。最近の新兵は直ぐに文句を言うから……で、何の用だったけ?」
なるほど……新兵さんを甘やかさない為に、突然過酷な訓練に突入させたのですね。
流石デルコさん。出来る男は違います。

「あ、あのですね……グランバニアで2年後に行われる闘技大会に、私も出場する事が決定したんです。で、特訓を行いたいと思いまして、デルコさんに協力をお願いしようかと参りました。お願いできますか?」

「はぁ……だ、だけど……俺なんかより世界一強いリュカさんに頼んだ方が良いんじゃないかなぁ……リュリュはグランバニアで働いてる訳だし、リュカさんの方が何時も
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