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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-3 迷子?
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片方の女の子を預け、もう一方をフローラに預けた。

「とりあえず、このまま放ってはおけない。
目を覚ませば色々判るだろうし、このまま家まで連れて帰らないかい?念のため護衛は男性陣がやる」

「そうだな…………そうしたほうがいい。

でも、その前にこの子たちの持ち物が落ちてないか探そう」

キリトは小さく頷き、辺りに子供たちの持ち物が落ちてないかを確認すると、俺たちはほとんど駆け足で来た道を戻った。

















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















森を抜け、家に辿り着いても子供たちの意識は戻らず、フローラとアスナは俺たちの寝室に2人を横たえ、毛布を掛けた。

4人は向かい側のソファに腰掛ける。

しばし沈黙が周囲を包み、しばらくすると、キリトがほつりと口を開いた。

「まず、1つだけ確かなのは……此処まで移動できたんだからNPCじゃないってことだよな」

「そうだな」

NPCは存在出来る範囲があらかじめ決められており、プレイヤーの意思で移動させることが出来ない。

手で触れたり、抱きついたりした場合、ほんの数秒でハラスメント警告の窓が開き、吹き飛ばされるのだ。

「それに、何らかのクエスト開始イベントでもない。

もしそうなら、接触した時点でクエストのログ窓が更新される筈だしな」

「だとすれば、この子たちはやはりプレイヤーで、迷子、ってことか」

「クリスタルを持っていない、あるいは転移の方法を知らないとしたら、ログインしてから今までずっと、はじまりの街にいたと思うのよね。

なんでこんなところまで来たのかは判らないけど、はじまりの街にならこの子たちのことを知ってるプレイヤーがいるんじゃないかな?例えば、親とか、保護者みたいな」

「確かに、俺もそう思う。こんなに小さい子供たちが1人でログインするなんて考えられないからな。家族か誰か一緒に来てるはずだ。

無事かどうかは判らないけど…………」

不安を覚えたのか、アスナがキリトを見た。

「ね、意識、戻るよね」

「ああ。まだ消えてないって事は、ナーヴギアとの間に信号のやり取りはあるってことだからな。
睡眠状態に近いと思う。

だから、きっと近い内に目を覚ます」

キリトはアスナの頭を撫でながら不安そうな彼女を諭した。

「それにしてもこの子たちは、10歳はいってないよな……8歳くらいか」

「それくらいだろうな。年齢からしてもやはり妙だな…………

ま、これ以上話しても何も分からないし、俺たちはお昼にしよう。
この子たちが目を覚ましたら事情を聞くことにして」










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