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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico8祝福の風を受け継ぐ者〜Reinforce Zwei〜
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†††Sideはやて†††

4月も半ばに入った今日この頃。わたし、ルシル君、リインフォース、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、八神家勢揃いでミッドチルダ北部はベルカ自治領ザンクト・オルフェンへと赴いた。

「いよいよなんだなぁ〜、新しい家族の目覚め♪」

後頭部の後ろで手を組んで前を歩くヴィータがそう言うてわたしらに振り返って後ろ歩きになる。今日ここに訪れた理由は、祝福の風リインフォースの後継騎である新たな八神家の末っ子、リインフォースUを起こしに行くため。で、今はヨーロッパのような街並の中をみんなで歩いて、サンクト・オルフェンの最北部――ノーサンヴァラント海の海岸に向かってる最中や。

「そうだ。みんな。今日から私の呼び名は、アインス、だ。そしてリインフォースUのことは、リイン、と呼ぶようにな」

わたしの乗る車椅子を押してくれてるリインフォースがそう言うた。それは以前から決めてたことやから、みんながそれぞれ頷いて応えた。わたしも「うん。アインス」って、リインフォ――やなくてアインスに振り返って笑顔を向ける。アインスはわたしやみんなを順繰りに見回した後、「はい」微笑んでくれた。

「リインが新しくはやての融合騎になるわけだな〜」

「アギトちゃんとアイリちゃんが戻ってくれば、もっと賑やかになるんだけれど・・・」

シャマルがポツリと漏らすと、アインスにシグナム、ヴィータとザフィーラも口を閉ざした。炎の融合騎アギト、氷の融合騎アイリ。古代ベルカ時代、アインス達と一緒にかつての夜天の主オーディンさんの家族として過ごしてた子らで、今は残念ながら行方不明。もし見つけて合流できるんなら、八神家に迎え入れたいと思う。

「早く見つけてやんねぇとな〜。砕け得ぬ闇事件ん時に、あたし約束したんだよ。絶対にまた逢える、って。アイツらを必ず見つけ出す、って。それまで待っていてくれ、って」

「ならその約束を果たさねばな」

「ああ。・・・私が旅立つ前にもう1度、アギトとアイリに逢ってみたいな」

アインスが寂しげに言うた。あと2ヵ月もあらへんアインスの寿命。その内に何百年も行方不明なアギトとアイリを見つけ出すなんてまず不可能やって思う。そやけど、アインスのその願いを叶えたいと強く思う。

「アギトとアイリに関しては、シュテルンベルク家が専用の捜索隊を創設しているそうだから、そちらも当てにしよう」

シャルちゃんから聞いた話やと、融合騎捜索隊が設立されてからもう2百年って話や。それでもまだ見つけられへん。

「そう言うルシル君も、2人の目撃情報とか管理局のネットワークで調べてくれているのよね?」

真正古代(エンシェント)ベルカの融合騎なんて、喉から手が出るほどの存在だからな。それを鑑みるとすれば・・・
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