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大陸の妖精
FIND THE WAY
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だって怖いと思う時があってもいいじゃないか」


アルトたちがそう言うと、エルザが目に涙を浮かべながら振り返る



エルザ「この戦い・・勝とうが負けようが、私は表の世界から姿を消す事になる・・」


涙を拭いながら話すエルザ



アルト「!?」


グレイ「ど・・どういうこった!!?」


エルザ「これは抗う事のできない未来、だから・・・私が存在しているうちに全てを話しておこう」


エルザは少し考えた後、微笑を浮かべながら語り始めた



エルザ「この塔の名は楽園の塔=E・・別名、Rシステム=E・・10年以上前だ、黒魔術を信仰する魔法教団が死者を蘇らす魔法≠フ塔を建設しようとしていた」


ルーシィ「死者を蘇らす魔法!!?」


エルザ「政府も魔法評議会も非公認の建設だった為、各地からさらってきた人々を奴隷としてこの塔の建設にあたらせた・・・幼かった私もここで働かされていた一人だったのだ」


アルト「えっ・・!?」


グレイ「なにっ!?」


エルザが元奴隷だった事を知り、驚愕するアルトたち



エルザ「ジェラールと私はその時知り合った・・奴隷だった私を助けてくれたのがジェラールだった・・・」


ジェラールは当時、拷問を受けていたエルザを庇い、身代わりとなって懲罰房へ入ったらしい


その後、ジェラールを救うため、幼きエルザは当時の奴隷仲間のシモンたちを率いて、反乱を起こしたのであった



エルザ「あの頃のジェラールは皆のリーダーで正義感が強くて・・・私の憧れだった・・・」


過去を語るエルザの表情がだんだん暗くなっていく



エルザ「しかし・・・ある日を境にジェラールは別人のように変わってしまった・・・もし人を悪と呼べるなら、私はジェラールをそう呼ぶだろう」


エルザは自分の過去を語り続けた



反乱を起こしたエルザたちは見事ジェラールの救出に成功した


しかし、救出されたジェラールの性格には以前のような正義感は欠片も残っていなかった


この世の全てに激しい憎悪を抱き、『黒魔導士ゼレフ≠復活させる』と言いだした後、自分らを支配していた魔法教団を壊滅させたのだった



エルザはジェラールに反発したが、実力差で敵わず、塔の外へと放り出されてしまった



もし楽園の塔の事が政府や魔法評議会に知られたり、エルザ自身がこの塔に近づけば、奴隷仲間のショウたちを殺すという指示が下され、エルザは今までずっと仲間の命を背負って生きてきた



そして、8年の月日が経ち、再びこの塔に戻ってきたエルザはある事を決心したらしい



エルザ「私は・・・ジェラ
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