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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
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へぇ〜大したものだ」

簡潔にするとあれは、この月に保存されている設計図から生み出されたもので、別にできてもおかしくはないものらしい。

「ですが、人類が誕生した奇跡に比べれば小さなこと」

「そんな規模の事と比べられてもな…………」

ま、どちらも人間が生まれたという事だが、何もなかったところから生まれた人間よりも、設計図が用意されてできた網霊(サイバーゴースト)の方がお手軽、いや手軽ではないのだろうが少なくとも簡単ではあるのだろう。

「聖杯ってすごいな………」

「いまさら何を言っているんですか?」

「いや、なんとなく」

あの冬木市にあったものとは違い、強大な力を持つ月の聖杯。これを手に入れたら本当に全知全能になれるじゃないか?まあ、そんなことに興味はないけど。

「では、用事があるのでこれで失礼します」

「説明してくれてありがとう。またな」

二人はその場で別れ、再びそれぞれの日常に戻っていく。レオがいなくなると始終無言だったアーチャーは再び実体化した。

「死者の蘇生には時間旅行、平行世界の運営、無の否定、いずれかの魔法が絡むといのに。こうもあっさりと死者の再現という最上の神秘を目にするとは………」

「……………」

「黙り込んで、どうしたマスター?」

「いや、思い返してみれば。俺この世界の聖杯のこと殆ど知らないなって」

時間もあることだし少し調べてみようかな。こういう情報がある場所は図書室にいけば調べられるはずだ。早速行ってみよう。

「アーチャー、図書室に行くぞ」

「構わんが、午後からはあのバーサーカーもどきと戦い暗号鍵を手に入れるぞ」

「ああ、わかった」

今日の予定は午前中は図書室で調べ物をしてからアリーナに行くってことだな。準備もあるし図書室であまり時間をかけずに調べてみよう。
そのまま、二階の図書室に行き改めてこの世界の聖杯について調べてみた。

【ムーンセル・オートマトン】
人類外のテクノロジーによる太陽系最古の古代遺物(アーティファクト)と実際には月そのものであり神の自動書記装置ともよばれ、地球を監視し、余さず記録し、保存する霊子の頭脳。月の眼という異名を持つ。
魔術師たちはこうも呼ぶ、あらゆる人類、あらゆる人間の願いを叶えるに足る、万能の記録装置。この世全てを解き明かす最後の奇跡、七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)と。
人類が生まれる遥かな過去から一瞬も休む事なく、地球上の全ての生命、全ての生体、歴史、思想、魂に至るまで、地球の全てを記録し続けている。七つの階層を持つ神の遺物。それゆえに奇跡の聖杯、この世の全てを解き明かす七天の聖杯と呼ばれる。
またムーンセルを完全に掌握した者のは太陽系を支配したことと同じと
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