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Chapter-4 シリカとピナ
Story4-6 出発の一歩
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くしかなかった。


だが、二人の先ほどの表情は既に息を潜め、笑顔を作ってくれていた。

――自分に心配をかけまいとして……












「さ、行こっか」

「ピナを生き返らせに」

キリトが後衛を務め、シャオンが前衛。

「はい!」

シリカもこの時は笑顔に戻っていた。



この2人に囲まれたシリカ。

まず間違いなく、危険は無いだろう。













だが………



「ぎゃっ!きゃあああああっ!!なにこれーー!!!」

シリカは、捕まってしまっていた。

フィールドを南に歩いていた時の事だ。

シャオンがまずモンスターを発見した。

まだ、遠くで強さもこの層で一番弱い。

その情報を知ったシリカは気合十分。


短剣を片手に、『任せてください!』と 草むらに入って言ったのだ。






それを、一生後悔することになるなど、この時シリカは分かってなかった。



草むらのせいで、よく姿がわからなかった。

否、草に上手く隠れていたから全体が見えなかった。

その相手は

「やあああああっ!!こないでっ!!こないでぇぇぇ!!!」

短剣をブンブン振り回す。

昨日に練習した事が全く出せないほどに、パニックをおかしていた。


人食いの様な巨大な口に牙、茎もしくは胴のてっぺんにはひまわりに似た黄色い巨大花。

その口の動きはまるで、ニタニタ笑いを浮かべているよう。

無数の触手を振り回していたのだ。

シリカは、その姿を確認したその瞬間。体が固まった。

そして、その触手にシリカは捕まってしまったのだ。

その感触から生理的嫌悪を催させた。

「やっ!やだぁぁぁっ!」

殆ど、目を瞑っている。

その状態で短剣を振っても当たるはずもない。

「コレは見た目より強くない、と言うより弱いから」

キリトは少し離れたところから呆れて見ている。

「そうだって、そいつはほんとに凄く弱い。花の下の白っぽくなっているとこが弱点だ」

シャオンもあまりにもパニックになっているシリカを心配して近づく。

「でもっ!でもっ!気持ち悪いんですぅぅぅ!!!」

シリカは、やっぱり動けてない。

その間に、持ち上げられて頭を下にして宙吊りになり、シリカのスカートが……

「ちょっ!やめっ!!みないでッ!見ないで助けてっ!!」

またまた、パニック。

「絶対無理だ」

「それは無理だよ」

シャオン、キリトはそう言い、手で顔を覆い流石に見ないようにしていた。


その反応が面白かったのか、巨大花は吊
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