暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第17話 策
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
本当に大人気があるのだろうかと、大いに悩んだものだが、ある物は使うということで、小規模の結界魔法を起動してから、その制御をこの魔方陣が織り込んだローブを使用して、幹比古へ制御を渡したのだ。もともと精霊魔法……吉田家では神霊魔法の使い手である幹比古にとっては、難易度は低く、制御だけならできる……制御はプシオンで魔法の維持に使う力は僕のサイオンなのだが、4つの球体には風、水、土、火の精霊を集める魔法式が展開されているのだが、それを隠すための光振動系魔法だ。光振動系魔法を使っているのは、幹比古の精霊に関する色のイメージを表しているのと、他者に対しては術式を見せないためだ。ローブの魔方陣がなくても結界そのものを2つ作って、制御もできただろうが、精神的にかなり疲れる結果になっただろう。

なので、火精結界を張って、8つの球体の光振動系魔法によってつくり、そこへ2つの結界を作っている最中に、ローブと特化型CADを地面において、この結界、四精結界が完了したあと、精霊の制御を幹比古に渡した。

そのあとに、外の火精結界を解いて、1つの結界の制御をしながら歩いていくのを、達也が横にいてもらい、なるべく迎撃を多くしてもらって、結界への負荷がかかるのを下げてもらった。一応、作戦としては、達也が振動系魔法で、幹比古が雷童子『らいどうじ』の派生形で、プリンスを攻撃して、防御魔法へ魔法力を分散させておくというのも戦術としてとりこんでいる。

プリンスの直前で術式解散『グラム・ディスパージョン』を放ったが、今まで使っていた防御魔法と異なるようだ。この時、いかにも魔法力がぎりぎりなように見せるというところで、結界が揺れるように精霊を使役するという作戦だ。ちなみに達也には、魔法式を直接分析ができる能力はあるが、僕には、それに対処できる術式解散『グラム・ディスパージョン』の起動式が無いので、聞くだけ無駄と判断してここは聞かなかった。

プリンスからの砲撃魔法に対しての感触では、全魔法がきても耐えられそうだが、ここでも結界が揺れるように精霊を使役する。現代魔法と古式魔法で威力は古式魔法にあるのは、古式魔法師の常識だ。この魔法は対妖魔用の簡易防御結界だが、防御力だけなら普通の戦術級魔法師ではやぶるのは無理だろうが、この結界魔法の欠点は重力魔法。重力魔法は古式魔法には無い概念の魔法なので、重力魔法に弱いものが混ざっている。それでも割合に重力魔法に耐える魔法もあるのは不思議なのだが。

この結界にたいして有効で重力魔法が得意そうなカーディナル・ジョージは、早めにねらっておく必要があった。それよりも、先にもう一人を狙ったのは、先が読めない相手を真っ先に気絶してもらおうというところだ。倒せなかったら倒せなかったで、別なもっと面倒な結界魔法を使うところでもあったが。

そんなところで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ