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休日のC
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 オウカの肌はきめ細かくて、髪の毛もサラサラだった。サナやミヤビほどではないが、きちんと出るところは出ているし、引っ込むところは引っ込んでいる。自分の体つきが貧相であることを常々気にしているコハクからすれば、羨ましい事この上ないスタイルだった。

 そんなことを彼女に言うと、

「コハクさんだってお肌とっても綺麗じゃないですか。どうやったらこんなつやつやもちもちになるんですか? 教えてください!」
「えぇ? そんな特別なことしてるつもりはないけどなぁ……」
「うーん。遺伝ですか……? だとしたら羨ましいです……」

 むぅ、とばかりに頬を膨らませるオウカ。

 取りあえずお互いの体を洗い終わった二人は、浴槽の方へと移っていく。

 ちょっとしたプールほどは在るのではないかと思えるほどの巨大な浴槽は、素人目にも一級品と分かる、それ自体がちょっとした調度品なのではないだろうかと思えてしまうほど完璧な構造で組まれた石たちでつくられていた。湯はどんな成分を含んでいるのかは分からないが、少なくとも毒ではなさそうだ。

 すでに他の少女たちは入浴中であり、お互いにスタイルのことをいじり合ったりして遊んでいる。

「ミヤビちゃんってホントに十八歳? どうやったらこんなにスタイル良くなるの?」
「ちゃん付けすな」
「うっわぁ……お肌すべすべ! どうやってお手入れしてるの?」
「すりすりすな! 凍らすぞ!」

 嫌がるミヤビを追い詰めて、シーナとリナがいじり倒しにかかる。それでも言葉通りに凍らせたりはしないのは、ミヤビなりの友情の表れなのだろうか。

 対照的にアリス、シノン、アステの三人は静かに湯につかっている。アリスのかがやくような金髪や、アステの桜銀色と表現すべき美麗な髪は、この露天に非常に似合っていた。シノンからは常識人の余裕とでもいうべきものがにじみ出ている。

「ひゃぁっ! もう、ヒメカちゃんったら、突然揉まないで!」
「ごめんごめん、サナちゃん見てたらついつい」

 きゃいきゃい騒ぐサナとヒメカ。

「あぁぁっ! リュウ! リュウぅぅぅぅッ!!」
「ちょっ! マリーちゃん待って!」

 別の意味で騒いでいるマリーとミザール。

 そして。

『ぎゃぁぁっ!!』
『うおわぁぁぁっ!?』

 どーん。

「……男風呂が、騒がしい……イオったら何かやらかしたのかしら」

 アステが壁をにらんでそう呟く。イオ、と言うのはあのメテオという少年のリアルネームだったはずだ。やんちゃそうな性格をしていたので、案外そうなのかもしれない。

 ――――セモン、大丈夫かなぁ。

 そんな場違いなことを考えながら、コハクは湯船につかった。

「あぁ……癒されるわぁ……」

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