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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第三十六話 2000年の負債
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うに…っ…でな、きゃ…また微精霊、が、死ぬ…」

 術が重い! 頭上だけでいい、お願い――!

「人間のみを燃料とするなら…さすがのガイアスも使えない、はず。今後の展開を考えたら、〈槍〉は精霊を…対象にできない、ほうが、イイ……断界殻(シェル)っ、いち早く破れる、から」

 この子……そんなにエレンピオスを愛してるんだ。こんなにアルとジランドさんがスキなんだ。1分1秒でも早く、あの人たちの国に源霊匣を届けてあげたいんだ――

「! フェイリオ、上!」
「え?」

 見上げる。ガラスが落ちて来てる。分厚い。どうしよ。バリアじゃ足りない。重ねがけする時間がない。よけらん、な――




/Victor

 コンソールが屋根のガラスの崩落で潰された。まだフェイリオもユースティアも戻っていないのに!

「フェイーーーーっっ!!」
「ヴィクトルだめえ!」『死んじゃうよー!』

 はっとする。必死にしがみつく小さな二つの力。エリーゼ、ティポ。

「おい! とにかく一度船を降りるぞ! このままじゃ俺たちまでヤベェ!」

 フェイ……っ!

 しがみつくエリーゼを担ぎ上げる。
 崩落するホールを背に、アルヴィンたちを追いかけた。
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