暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第11話:理性と欲望のバランス
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のウルフは先程から誰とも視線を合わせようとしない。
ビアンカ王妃陛下の次にリュカを押さえられる存在なのに、誰の希望も受け取らないかの様な姿勢を保ち続けている。
ティミーとに目で問いかけるが、彼も困惑している。

なんせこの場には、昨晩に犯行が発覚した者以外も居るのだ。
これまでにリュリュを泥酔させて犯そうと考え、酒を飲ませ続けた男共全員が集まっているのだ。
中には私の秘書官も居り、彼が居なくなると政務に大きく影響が出る。

希望を言えば寛大な処遇を頼みたいのだが、それを言い出す勇気が出ない。
リュカの怒りが私にまで飛び火されるのは避けたいのだ。
身勝手な事を言ってるのは重々承知してる……でもリュカが激怒すると怖いのだよ!

「陛下……そろそろ彼等の処遇をお願いします。100の説教より1の罰が必要でしょう。彼等以外の者もリュリュ嬢以外の女性に対して、似た様な事をしない……考えもしない様にする為、多少厳しい罰をお願いします」

どうやらウルフは、リュカの下す罰則を知っていたのではなく、リュカの怒りに同調しており、連中に対して激昂していた様だ。
だから誰とも視線を合わせず、剰え厳しい罰を与えるようにと嘆願してるのだ!

「ウルフは僕の説教にもう飽きた? しつこかったかなぁ?」
「はい。始まる前から飽きてました……重要なのは、今後似た事が無い様に、全ての者達に知らしめる事でしょう。馬鹿には口で言っても解らないのだから、体罰を持って知らしめるべきです!」

「ほう……具体的には?」
「陛下の得意な罰し方で宜しいのではないですか!?」
「僕が得意なのは女性と○○○することだぞ! それが罰になるのかよ!?」
「うるせーな……じゃぁチ○コ切っちゃえよ! 性犯罪者は一律チン○切っちゃえば良いんだよ!」

あれ? 何だか一気に緊張の度合いが変わったぞ?
もしかして……リュカはそんなに怒ってないのか?
ウルフが不機嫌なのは、忙しい時に面倒事を発生させたからなのか?

「だって……みんなはそれでも良い?」
罰を受ける側の者達に問いかけるリュカ。
誰もが激しく首を振り拒絶の意思を示してる。

「はい。私はお父さんの得意分野でのお仕置きが良いです!」
リュカの言った事に反応してリュリュが元気よく希望を伝える。
「お前は黙ってなさい! お前には後ほど重要な話がある」
だがリュカはリュリュに対しては厳しく怒鳴り付けて黙らせる。

解らなくなってきた……
リュカの渋い表情は、娘を犯されそうになった事への怒りでは無いのか?
何故リュリュに対しては、未だに厳しい視線を向けているのだ?

「ふぅ……まぁいい。男共は全員、一階級の降格処分。それと12ヶ月間の奉仕活動を命ずる。この期間中に問題を犯した場合は死刑だ! 国
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ