Interview7 「お母さん」
「みーんなやっつけてやります」
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のため倒れた。病床に臥した女は、少女に次世代を任せた。
「 私の跡目として育てたあなた……遺される同志たちを導きなさい……今日までにそれが出来るだけのことは教えてきたわ。さあ……世界に羽ばたきなさい、私のリリオシータ 」
初代クルスニク族長は没した。亡骸は黒い呪いに侵され、崩れ去った。
そして、虹と花の名を冠した少女が2代目族長として立った。
クラン襲名後、少女は準備をした。
骸殻の強さや「呪い」を研究した。
いずれ挑むべき大精霊、クロノスとオリジンを破る力を求めた。
先代から継いだ元素水晶から「蝕」の属性の精霊を産み出し、さらにはその精霊と同化した。
戦力増強、そして万が一の「審判」敗訴に備え、黒匣技術を尽くして「次世代」を量産した。
活動中、少女たちは分史世界なるものを観測した。骸殻能力者は進入できるらしいので入ってみた。
そこは写し身の天地。殺さねばならないのは同志。
それでも壊した。少女はクランのリーダーだったから。
これ以後、「呪い」――時歪の因子化を恐れる、特に若く新しい世代は少女に反発し始めた。
少女は反発を利用した。ドロップアウトを目論む戦士を、密かに、非人道な手段で因子化させた。リーゼ・マクシアと繋がった分史を造り出し、そこから「道標」を回収する。すでに方舟から隔てられた彼女らに選択肢はなかった。
「道標」回収を円滑に進めるため、「鍵」には半ば強制で子を産ませた。当時の「クルスニクの鍵」は一人だけ。「鍵」に大事あれば使命遂行どころではない。
血涙を流して「道標」を4つまで集め終え、残すは「最強の骸殻能力者」だけとなった。
クランは大いに紛糾した。まず同族で優劣を競ったこともない。「最強」の定義も分からない。実力か、壊した分史の数か、精神力か。結果として、クラン内で押し付け合いが発生した。お前だ、いやお前だ、ちがう俺じゃない、私じゃない。抗争は三昼夜に渡って続いた。
四日目の朝、ようやく最後の「道標」が出現した時には、もはや彼らは「一族」の体裁を成していなかった。
生き残った者は少女を除いて7。全員が少女の「製造」した、偉大な女導師の実子だったことがせめてもの救い。
ほうぼうの体で「道標」を揃え、「カナンの地」を開いた彼らは、約定に従って渡し守であるクロノスを呼んだ。
これでようやく長く苦しかった戦いの日々が終わる。少女は半ば達成した気分だった。
だが、現れたクロノスは告げた。
カナンの地へ「橋」を架ける術の「証」として、強いクルスニク血統者の命を捧げろ、と。
そんな約定は「審判」開始前に定めたルールには含まれていなかった。「審判」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ