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フリージング 新訳
プロローグ
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プロローグ

「あれ、ここどこ?」

あまりに脈絡のない展開で大変申し訳ないが、どうやら異次元に飛ばされてしまったらしい。

「いやいやいや、いくらなんでも脈絡なさ過ぎだろ!」

落ち着け。状況を整理しよう。今日一日何してた?朝起きて、顔洗って、飯食って、着替えて、散歩でて、それで………

「あ、そっか。俺死んだんだ。」

『ようやく落ち着いたか。』

状況を整理し終わると、突然男の声が聞こえた。

「え、誰?」

キョロキョロと辺りを見渡すと、上空に可笑しな女性がいた。

『私は、神です。」
「…………………」
『ふっ、なんだ?緊張でもしているのか?』
「……………………」
『まあいいさ。とりあえず話を「服を着ろーーーー????」え?』

俺がここまで黙ってたのは、女性のプレッシャーに気圧されたわけでも、その圧倒的な美貌に見惚れていたわけでもない。彼女が全裸だったことに唖然だったのである。

「服を着ろよ!なんで全裸なんだよ!」
『まあまあ、堅いこと言わないで。あ、硬くなってるのは君の下半身か?』
「下ネタもやめろ??」

頭が痛くなってきた。

「で?あんた、神様って言ってたけど…早く服を着ろよ。」
『わかってるわよ。うるさいわね。』

そう言いながら、自称神様のオネーサンはローブのような服を着た。

『さて、それでは、改めて。』

こほんと咳払いをして。

『私は、神様です。』
「それさっきも聞いた。」
『まぁ聞きなさい。』

女性は、どこからとも無く煙管を取り出し、一服する。

『で、君は先ほど道路に飛び出した女の子を助けて死にました。いやぁ、素晴らしいね。今時見ないよ?君みたいな善人。
『でもね?そんな君が死ぬのを世界の創造主である私は許したくないわけだ。
『だって良いことした人が報われないなんておかしいもんね。
『そんな世界は私は認めない。
『そこで、あんたには、転生をしていただきます!』

「……………………はい?」

あまりにも長い説明。

鉤括弧約四セットという、長ったらしい説明を受けても、しっかり理解できたのはほんの半分ていどだ。

「えっと、つまり俺は、アレですか?二次創作なんかでよくある転生をするわけですか?」
『そうだよ。あ、言っとくけど、世界は選べないから。』
「以外とシビアだ!」
『ちなみにチート性能も無いから。』
「転生の利点は一体いづこに??」

おかしいぞ……転生って、漫画やアニメの世界に行ってチート特典もらってレッツパーリーするのじゃなかったっけ?

『では、転生する世界を発表します。
ジャカジャカジャカジャカジャン!』
「え、今自分でドラムロール言った?」

ひょーい。

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