暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth19狂いたる災禍騎士団〜Pl?nderer ordeN〜
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た。シャマルのペンダルが次々と直撃していくけど、奴はものともせずに牙を剥きながら突進を続ける。

「シャマル!」

シュリエルがブルーティガー・ドルヒを獅子に向かって放ちながら「あれはまずい!」追いかける。あたしにだって解る。奴の突進はまず過ぎる。直感が、あれの直撃だけはダメだっつてる。

「ザフィーラ!」

「判っている。止めるぞ、ヴィータ!」

あたしとザフィーラもシャマルに突進する獅子の行く手を妨害するために立ちはだかる。“アイゼン”を振りかぶる。ザフィーラも構え直す。そんでソイツの後ろを飛ぶシュリエルは拳に黒い魔力を付加。シュリエルとの挟撃。

「せぇぇぇぇいッ!」「はっ・・・!」

突っ込んで来た獅子に向かって“アイゼン”を振り下ろす。ザフィーラも拳打を繰り出す。完全に捉えた。

「んだっ!?」「これは・・!」

見えない障壁に完全に弾き返された。けど、そのおかげで獅子の突進が僅かに鈍った。

「ならばこれでどうだ・・・!」

――シュヴァルツェ・ヴィルクング――

追いついたシュリエルが獅子に向かって拳打を繰り出した。シュリエルの拳打シュヴァルツェ・ヴィルクングは、打撃力強化と色んな効果を破壊する能力がある。あたしとザフィーラの何の効果も無いただの打撃とは違って、アレなら間違いなく攻撃が通るはずだ。
獅子も見ただけで判ったのか身体を捻って避けた。でも片方を避けただけで、もう片方の拳打が腹に入って、奴は思いっきり体を折った。決まった。そう思って「よっしゃ」軽く拳を握ったら、ザフィーラが「待て。様子がおかしい」って言った。
獅子の兜が上に向かって開いた。人面(若ぇ男の面だ)が露わになって「実に軽い拳だ」って笑顔を見せた。おいおい嘘だろ。シュリエルのヴィルクングの直撃で潰されないってどんだけ強力な障壁だよ。

「今すぐ離れろシュリエル!」

焦りを見せたザフィーラが獅子へと突っ込んでく。シュリエルもそう言われる前にソイツから離れようとしてたけど、その前に「逃さん!」左腕に噛みつかれてミナレットの島へ高速で落ちて行く。あたしは「シャマルはオーディンの様子を見てろ!」シャマルにそう言ってからシュリエルを追いかける。正直シャマルはどんくさい。そんでもってあたしら守護騎士ん中で一番とろい。一番重要なんが、コイツらと真っ向から戦えるだけの戦闘力が、シャマルには無ぇって事だ。

「ウルリケ団長からの命令を新たに受諾。隊長格による敵騎士各個撃破。ん、了解。・・・さぁ行くよ、グラオベン・オルデンの騎士!」


VS―?―?―?―?―?―?―?―?―?
狂いたる災禍騎士団プリュンダラー・オルデン
?―?―?―?―?―?―?―?―?―VS


「テメェ・・・!」

あたしの前に立つ塞がんの
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