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魔法薬を好きなように
第27話 従軍の前に
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すけどね」

「普通じゃないってこと?」

魔法衛士隊の知り合いが来たのは、魔法衛士隊の騎士見習いになれないことを、教えにきてくれたというのがある。これは、書類にかけないことだからだ。
さらにこの先の士官としてついた時に、傭兵を指揮するための立場であって、貴族の爵位とは関係ないらしい。
あまり信じていないが年内中に戦争が終わるようなら、また、トリステイン魔法学院にもどってくることになるし、年内に終わらなかった場合には、参戦した貴族の人数や、死亡した人数次第というのもあるが、国家の予算から考えると、爵位がある貴族として残れるかどうかわからないという話だ。
それだけ、ド・ゼッサール全魔法衛士隊隊長が、今の魔法衛士隊の人員構成に、不安があるということなのだろう。過去の3隊ではたりず、騎士見習いまで集めて、今の魔法衛士隊としているのが現状だから、戦場経験者が足りないのと、タルブ戦や、アンリエッタ女王が夏休み前に行方不明になった時などをあわせて、トライアングル以上のメイジも少なくなっているらしいからな。

「……その通りです」

「理由は教えてもらえるのかしら」

その質問にはちょっと考えてから、表向きだけの理由でよいだろうと判断して、

「宮廷内での計画通りに、年内で戦争が終結したら、また、ここにモンモランシーの使い魔として、戻ってくることになります。それと、傭兵の指揮をすることになるので、通常の常備軍としての経験には、ほとんど役にたちません」

「そうなの?」

「はい。なので、自分の実家であるアミアン家で、諸侯軍として参戦することを希望します」

「あなたが、そういうのならそういうふうにするのもいいけれど、モンモランシ家で参戦しない理由ってなんでかしら?」

「基本的に俺がモンモランシ家で参戦しても、モンモランシ家にメリットがほとんど無いからです」

「私の実家にメリットがほとんど無いの?」

「はい。あくまで俺は、モンモランシーの使い魔なので、モンモランシーの護衛として死亡した場合は、あくまで使い魔の純粋な役割ですが、モンモランシ家で参戦して死亡した場合には、それにたいする補償をモンモランシ家が、アミアン家におこなわなくてはならないでしょう。だから、俺が前線に出向くことはなく、せいぜい水のメイジとして治療を行う程度だと思います。これはモンモランシーの実家に確認してもらえば、わかると思いますよ」

「どちらにしろ、ジャックが参戦するしか無いというのなら、参戦準備終了から終戦して戻ってくるまでの間の、使い魔としての役割の契約を解くというのでいいのね?」

「ええ、そうです。これはオールド・オスマンにも確認してありますので、問題ありません」

こうして、モンモランシーとの使い魔の契約は、ここを離れるま
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