暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
四章 夏冬春秋〜boisterous days.
54.道中〜The Miko is very greedy person.
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This day finally came.
I am tired of waiting. Isn't that funny? Because,I have been living for over a centennial years.
I am careful not to kill from getting too hyped up.
A h h h h h!













―stage0―


「う〜ん!快適!」

人里から離れた山の中にある、博麗神社の縁側で博麗霊夢は一人背伸びする。
日本の夏らしからぬ快適な気温に満足している様子だった。

「毎年気温だけならこのぐらいでいいのに」
「気温だけならな、気温だけなら」

不意に彼女の上から声がした。彼女が顔を見上げると、そこには見知った魔法使い、霧雨魔理沙が箒にまたがって空を飛んでいた。
そして魔理沙はスーっと箒で地面に近付き、霊夢の目の前に降りた。

「周りの景色を見て気分悪くならないか?特に空」
「わかってるわよ」

魔理沙が指摘すると、軽く現実逃避していた霊夢は嫌そうな顔をした。
辺り、特に空は紅い霧に覆われていて昼だと言うのに夜のように暗い。陽の光が当たらないため、気温が低いのだ。
更に、不気味な紅い霧は普通の霧とは違い、何か力がこもっていた。

「涼しいけどさ、こう、じめじめしてたら流石の私でも参っちゃうぜ。洗濯物も干せやしない」
「あんたは年中暗くてじめじめした薄気味悪い森に住んでるのに良く言うわね」
「魔力で満ちてるって言って欲しいな。意外と快適だぜ?今度泊まってくか?」
「遠慮しとく。あんたの家は散らかってて快適とは思えないから」

はあ、とやる気のない溜め息を吐き、霊夢は脇に置いていた湯飲みを持ってお茶を飲む。
魔理沙は霊夢の隣に腰をおろして座った。

「博麗の巫女がそんな呑気に茶を飲んでていいのか?」
「わかってるわよ。もう少ししたら行こうって思ってたところ」
「全然そうには見えないけどな……あてっ!」

魔理沙はそっとお茶請けのせんべいを盗ろうとしたが、まるで赤外線モーションセンサーのようにその動きを察知した霊夢はぺち、と魔理沙の手を叩いた。
そして霊夢はお茶請けを膝の上に避難させ、猫のように魔理沙を威嚇した。

「シャー!」
「わかったわかった、茶色い円盤如きにムキになるなよ。というか早く食え」

両手を軽く上げ、参ったとジェスチャーをして霊夢をせかす。
しかし、霊夢は我が道を行く。ゆっくりとマイペースに茶をすすってせんべいをかじる。

「はぁ、霊夢のもう少しはかなり遅いんだよな…」


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