暁 〜小説投稿サイト〜
元虐められっ子の学園生活
生態系と厨二病
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いと…」

「完結していない作品を読ませないでくれるかしら。
文才の前に常識を身に付けた方が良いわね」

「ひぎぁぁぐはぁぁ!?………ガク…」

うわぁ…容赦ねぇ…。
比企谷、フォローしてやれよ。
このままだとホントに自殺しそうだぞ…。

「その辺でいいんじゃないか?
余り一編に言ってもあれだし…」

「まだ言い足りないのだけど、まぁ良いわ。
それじゃあ次は由比ヶ浜さん」

「ふぇ!?……あー…えっと、難しい漢字、沢山しってるね!」

「ぐぼぅ!?」

「ひっ!じゃあヒッキー!」

もう材木座は自殺一歩手前だぞ。
…比企谷。お前が心をケアしてやるんだ!

「八幡…お前なら分かってくれるよな…?」

材木座は半泣きで比企谷をみる。
それに答えるかの様に比企谷はうっすらと笑って見せた。

「で、あれって何のパクリ?」

「ぐぶろばっ!?」

「とどめ指してどうすんだ!」

「いや、お前のアイコンタクトは止めを指せと訴えてるように見えたから」

材木座は余りの感想に床を転がりだし、軈て壁に激突した。

「あー、取り敢えず俺の意見は要らないよな?」

「う、ぐぅ…まだだ。まだ終わっていない!」

苦しそうに胸に手を当てて立ち上がる材木座。
その表情には罵倒による恐怖が刻み込まれているようだった。

「さあ!聞かせてくれ!」

「まぁ、感想事態は3人が言ったから。
アドバイスでも出そうかな。
取り敢えず、この小説は何を思って書いた?」

「わ、我の想像のままに…」

「それじゃあダメだ。
材木座、君はさっき『読者に親しみを』って言ったけど、
この小説の内容からして君の趣味に走りすぎている。
詰まり、読者側からすれば自分だけが楽しめればそれで良いって感じ取れるんだ」

「そ、そんなつもりは…」

「それが作者と読者の違いだよ。
読者の嗜好は千差万別。それこそ億にだって昇る。
時代の流れに添う様にとは言わないけど、それでも読む側の事も考えなくちゃいけない」

「………」

「だからこれはボツ。
けど、この作品の構成は間違いじゃない。
見直しをすれば悪い点が見つかるように、何度も繰り返し読み返すことで
より良質な作品になっていくんだ」

「すげ…」

「ほぇ〜…」

「……」

「だから、手本となる小説とか、教材を見て学ぶのも1つの手として頑張ってみてよ」

「…ありがとう。
我はどうやら誤解していたようだ。
鳴滝九十九に出会ったら逃げろと言う噂は偽り。
真の鳴滝は素晴らしい男だったのだな!」

もしかして俺の噂は学校中に広まっているのでは無かろうか。

「それで…その。
新作が書けたら…また読ん
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