暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
ニュータイプ
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けた。

シールドエネルギーは残り2割。だが和也も余裕はないはずだ。

ここが正念場だ。

Hi-ν、俺に力を貸してくれ!!

サイコフレームの光が緑から虹色に変化する。サイコフレームの力が完全に発現した証だった。

サイコフレームの光がデルタカイを包み、動きを封じた。

「なんだと!?」

流石の和也も驚きの声をあげる。

「今回こそ…俺の勝ちだぁぁ!!」

残されたスラスターを最大で噴射、動けないデルタカイに接近し、ビームサーベルを降り下ろした。

灼熱の刃は白いデルタカイの装甲を溶かし、切り捨てた。

ヴーーー

試合終了を告げるブザーが鳴り響く。

勝てたんだよな…和也に…。

現実感が沸かない。

「兼次、強くなったな。良かったぜ、お前との試合は」

和也が言う。ここで初めて現実感が沸いてきた。

「ああ、やっとお前を越えられたんだよな」

「悔しいがそうだな」

和也が右手を差し出す。俺はその手を右手で握りかえす。

そんな俺たちに見ていた生徒たちが拍手と声援を贈った。

サイコフレームの最大発現、それはニュータイプへの革新の予兆だったのかもしれない。
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