暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
入学編
第1話 トラブル
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ブルームに口出しするな!」

「同じ新入生じゃないですか。あなたたちブルームが、今の時点で一体どれだけ優れているというんですか?」

1科生の言葉に反発した柴田さんが、感情的になりすぎている。平均すれば現時点でもやはり、1科生の方が2科生より実力は上だ。

「……どれだけ優れているか、知りたいなら教えてやるぞ」

「ハッ、おもしれえ! 是非とも教えてもらおうじゃねぇか」

「だったら教えてやる!」

1科生の一人が小型拳銃に似たCAD、特化型CADの『銃口』と形式上言われている方向をレオに突きつけて、すでに起動式が展開され始めていた。
僕の隣では

「お兄様!」

という司波さん言葉が聞こえはじめるうちに、1科生の特化型CADの起動式は、はじき飛んでいた。その風景はなかなかシュールだったかもしれない。なぜなら、千葉さんが警棒状の物を、その1科生の手に下からあてようとして寸前で止まっていたし、レオは特化型CADにつかみかかろうとしていた手を、引っ込めていたからだ。

僕は達也へ声をかけた司波さんの方をみると、達也は右手を突き出していた。何か特殊能力でもあるのだろうかと思ったが、司波さんが僕をみて、

「まさか、術式解体『グラム・デモリション』?」

サイオン光が見えていて、かつ知識があるのなら、そう見えるだろう。新入生総代ということは主席入学だろうけど、高校生として入ったばかりで、その知識があったことにびっくりさせられた。

「いや、僕のは発火念力(バイロキネシス)を、事象改変にはいっさい使わず、起動式へサイオンとしてぶつけただけ。術式解体と似た結果を生み出すけどね」

僕は発火念力を使用できる、今となっては古典的な超能力者に近い、先天性スキルを使える者として学校には申請してある。

そして、1科生の女子が比較的早い起動式の展開を開始しだしていた。けれど、それよりも遠方から、サイオン粒子状の弾丸がその女子の起動式を貫通させて壊していた。比較的遠方からのコントロールは、さすがは七草生徒会長といったところだろうが、その横には別な女子がいて

「風紀委員長の渡辺摩利だ! 君たちは1年生だな。事情を聞きます」

こちらの有無を言わせずに

「起動式は展開済みです。抵抗すれば即座に魔法を発動します」

さーて、どうしようかなと思っていると、達也が風紀委員長の前に近づいていく。その後ろに司波さんも一緒だ。

「なんだ、君は?」

「すみません。悪ふざけが過ぎました」

とまどっているのは風紀委員長だったが、すぐに質問をしていくのにたいして、達也は1科生の特化型CADを使った生徒にたいしては、森崎一門の早打ち(クイックドロウ)を見せてもらうつもりが、つい手がでてしまったとか、1科生の女子の
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