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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第12話 「勉強するはずが……」
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ると、インターホンの音が響いた。はやては車椅子に乗っているので代わりに出ようか、と視線で問うたが、誰か訪ねる予定があったのか自分で出ると返事があった。少しの間、なのはと話して待っていると彼女が戻ってきた……ショウと一緒に。

「な、何でここに!?」
「何でって、勉強教えてくれって頼まれたから」
「そうなんだ。じゃあ私とフェイトちゃんと同じだね」
「……おいはやて、ふたりがいるなら俺はいらないだろ」
「そんなことないよ。ふたりの時間を奪うんは悪いし」
「俺の時間はいいのか?」
「わたしとショウくんの仲やないか」

 はやての物言いにショウはどことなく呆れた顔を浮かべる。けれど、ふたりの仲は私やなのはとの仲と比べた場合、格段に良いように思えた。
 はやてって私達と話すときは結構真面目だったりするけど、ショウが相手だと変わるよね。ふざけているというよりは、何となくだけど甘えてるって感じかな。甘えてほしいって言ってたけど……でも甘えられる相手っていうのは貴重だよね。はやては私やシグナム達の前だとどうしても強がったりするときがあるだろうし。

「……にしても、勉強会のはずなのに何で写真が出てるんだよ?」
「別にええやないか。減るもんでもないんやし」
「いや減るから。俺の精神的なものが確実に減るから」

 そう言うショウの顔は少しだけどいつもより赤い。確かに自分が彼の立場だったらと考えると、恥ずかしさが込み上げてくる。
 ……私達に見られて恥ずかしいって思うってことは、少なくとも何とも思ってないわけじゃないよね。なんて考えてしまってせいで、余計に恥ずかしくなってしまい俯いてしまったけれど、はやて達のほうに意識が向いていることもあって気づかれなかった。

「またまた〜、ショウくんだって家にわたしとの写真飾っとるんやないか」

 はやての放った何気ない一言に、私だけでなくなのはも目を見開いてショウのほうを見た。彼ははやてに文句を言いたげな視線を向けているが効果はないに等しい。

「何でお前はそういうこと言うんだよ」
「だって事実やし、あれだけ堂々と飾ってるってことは別に隠すつもりもないんかなぁって」
「それはそうだけど……」
「えっと……この前は否定してたけど、はやてちゃんとショウくんって本当は付き合ってるの?」

 な……なのは、いきなり何を言ってるの!?
 たた確かにふたりだけで写ってる写真をお互い家に飾ってたりすればそうなのかなって思うけど、今ここで聞くことじゃないと思うよ。気になるかならないかって言ったら気になるけど、でも聞きたくない気持ちも……。
 というか、なのはってこの手の話には疎いはずだよね。知識として持ってるのは分かってるけど、ユーノとかの視線には全く気づいてないし。なのはが何を考えているのかよ
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