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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十二話 家族の形
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がわかったのか、なんともいえない表情浮かべるクロノとエイミィ。

 一緒に住むことに支障がなくなったのだから養子縁組を破棄して、プレシアとフェイトが家族に戻る。
 言葉にすれば簡単だが、リンディ達からすれば、フェイトに申し訳なくも思う。

 魔術師という士郎の存在も一因があるとはいえ、幼い少女を大人達の策略に巻き込み振り回してしまったのは事実なのだ。

 フェイトにとってもハラオウンの面々はプレシアが傍にいない時の支えになっていた。
 特にリンディはもう一人の母親として接して、フェイト自身「リンディ母さん」と呼んでいた事もあり、プレシアと一緒に住めるようになったから、養子縁組を破棄したから「リンディ提督」と昔のように呼ぶことには躊躇いを感じていた。

「フェイト、貴方はどうしたい?」

 そんな中、プレシアは静かにフェイトに問いかける。

 ジュエルシード事件の後、振り回されはしたが管理局が口を出さない状況までようやく来たのだ。
 フェイトが望むとおりにしてやりたいというのがプレシアの本音であった。

 またリンディ達にとってもここでの意思決定はフェイトに任せるつもりだったため、プレシアの言葉に何も言わず、静かに優しくフェイトを見つめる。

 そして、フェイト自身は迷っていた。

 正直に言えばプレシアとまた一緒に暮らせるという夢が叶うのだから、うれしくないはずがない。
 だが、いままで支えてくれたリンディ達と別れることに寂しさも感じていた。

「私は……」

 迷った時にふとした時に手を伸ばしてしまう癖で、首に掛かった士郎からのペンダントを撫ぜると同時に士郎の言葉が思い出される。

(「少しわがままになって良い、思いをぶつけてみろ」か、自分勝手なお願いかも知れない。
 だけどぶつけても良いよね)

 大きく深呼吸を一度して、プレシアとリンディに視線を向けた。

「母さん、私は母さんのプレシア・テスタロッサの子供として一緒に暮らしたいです」

 プレシアは静かに、リンディはどこか残念そうに頷く。
 だがフェイトの言葉はまだ続きがあった。

「だけど許されるなら。
 リンディ母さんのこともこれからも母さんと呼びたい。
 娘としてほしい。
 元に戻るって言ってるのに勝手なお願いなのはわかってるけど」

 どう伝えたいのか混乱し、フェイトの瞳にわずかに涙が浮かぶ。

 プレシアとリンディはそんなフェイトにもう言葉は要らないと抱きしめ、手を握り締める。

「大丈夫よ。ちゃんと貴方の思いは伝わったから」
「ええ、フェイトさんが望んでくれるなら喜んで。
 こんなにかわいい私の娘なんだから」

 二人の母親の言葉にもうフェイトの言葉は続かなかった。

 ただ母親のぬく
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