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ロックマンX〜5つの希望〜
第五十三話 信念
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かな表情を浮かべていた。
潔い態度だとルインは思う。
パンデモニウムは微笑んでいる。

パンデモニウム「世界は君達を選んだ。君達が正しかったんだ。」

ルイン「違うと思うよ」

パンデモニウムの言葉をルインは間髪入れずに否定した。

ルイン「たった1度の戦いだけで、自分の正義を証明するなんて出来ない。あなたが指摘した欺瞞も、多分その通りなんだと思う。」

彼女の言葉にパンデモニウムは驚いていたが、ルインは構わずに言葉を紡いだ。

ルイン「私達も迷いながら戦っている。時に間違えたり、道を踏み外してしまうかもしれない。でも、過ちから学ぶことだって出来るの。迷い…学びながら、少しずつ、前に進む。互いに助け合いながらね。それが私達が造られた理由」

パンデモニウム「…………」

命の灯火が消えていく。
反乱を起こした最後のイレギュラーは、ルインの言葉を胸に刻みながら果てた。
死顔は至極穏やかだった。
傷の痛みも、戦いの苦しみも、全て解き放たれたような表情であった。
ルインはパンデモニウムのDNAデータを回収すると、ハンターベースへ帰還するのであった。
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