暁 〜小説投稿サイト〜
私立アインクラッド学園
第二部 文化祭
第56話 結末
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まだこの恋を終えたくない、諦めたくないと、心のどこかで思っていた。きっと、今だって思っていることだろう。
 しかし、まりあでは和人を幸せにすることなどできない。
 和人と並び立つ強さを持った者でなければ、彼の隣で共に歩んでいくことは許されないのだ。
 和人には幸せにはってほしい。和人は明日奈と生きていくことによって、いくらでもそれを掴むことができる。それは、まりあの大切な友達である明日奈も同じ。だから──ありったけの想いをこの曲に込めて、今、ゆっくりと手を膝に戻した。
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