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日向の兎
1部
18話
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ナルトが晴れて下忍となり、私は相変わらず任務をこなし続けている間に数ヶ月が経ったある日の事だ。
「お前たち、新しい任務なんだが……どうする?」
「どうするとはどういう意味ですか?」
「俺達の班は他の班と違いに四人一組だ。結果として他の班よりも戦力として高い訳だが……今日は火影様からBランク任務を勧められたんだ」
「Bランク任務?確かに中忍クラスの任務の筈ですが?」
「ああ、俺もそう聞き返したところヒジリの名前が出てきたんだ」
「私の?」
「実力面だけで鑑みればお前は中忍クラスはあると報告があったらしく、火影様はBランク任務もリー達のような下忍でもトップクラスの小隊にヒジリが加えられ上忍の補助があれば、現状でも対処可能だと仰られた」
……その報告の出処はいつぞやの暗部か。
だが、確かに最近八門遁甲の第四門である傷門まで開けるようになったリーに宗家の技は殆ど体得したネジ、そして対集団戦に関しては随一のテンテンであればBランク任務も不可能ではないだろう。加えて、ガイ先生が動くとなれば失敗する要因はほぼ無いと言える。
不確定要素である不意打ちや奇襲といった攻撃にも、私とネジがいれば確実に防げるだろう。
「ヒジリ……今度はあんた何やったの?」
「そうだな……人助けをな」
「…………中身は聞かないでおくわ」
「それは結構。先生、その任務の内容は?」
「波の国の海運会社ガトーカンパニー社長のガトーの護衛だそうだ」
「ガトーカンパニーですか……世界有数の巨大企業ということしか僕は知らないんですけど、どのような会社なんでしょうか?」
「表向きはリーの知る通りだが、裏ではかなり悪どい事をやっているそうだ。麻薬、マフィア、裏取引なんでもありの企業だ。
俺としてもあまり気の乗らない任務ではあるが、忍ゆえの任務でもあるといえる。お前達が嫌ならば取りやめる事も可能だが、どうする?」
「うーん、私は余り気が乗らないかな」
「僕も悪人に加担するの……」
「俺はヒジリ様次第だ」
……ふむ、ガトーカンパニーか。確かに火の国との海峡を繋ぐ橋の建造に関して揉めていたな……となると内容はその橋を建造しているグループからの護衛。
しかし、常識的に考えた場合、その程度のグループの持つ戦力などガトーカンパニーの傘下にいるならず者達だけでも十分揉み消しから壊滅まで可能なはず。
となると、建築グループが忍を雇ったので暗殺に対する警戒か?しかし、名も知れぬ建築業者に上忍などを複数名雇う事などできないだろう。
ならばテロリストなどの指名手配犯が多く、距離も波の国から近い霧隠れの里から抜け忍となった有名どころを拾う方が効果的だろう。
所詮、私達の戦力としての価値は多めに見積もっても中忍程度、世界有数の大企業が雇うには役不足。
その上で私達を
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