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デート・ア・ラタトスク
実行
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『いい?エミルとマルタの役割は士道のサポートよ。士道が危なくなったら私達が指示を出すからそれに従うように』

インカムから聞こえる琴里の自分達の役割を理解し、二人は「了解」と言う。そして、士道はというと

「俺、本気なんです。本気で先生と結婚したいと思ってるんです!」

タマちゃんにプロポーズしていた。ちなみにこれは士道の本心ではなく、令音が指示した台詞を言っただけである

「生徒と先生の禁断の恋……なんてロマンチック〜!」
「………マルタ、士道の言ったプロポーズは嘘だよ」
「え!?そうなの!?」

どうやら士道が本気でプロポーズしたとマルタは思ってたらしい

「………本当ですか?五河君が結婚できる年齢になったら私はもう30超えちゃうんですよ?それでもいいんですか?もし、本気ならとりあえず血判状作っておいて……」
「あ………あの…先生……?」

人が変わったかのように珠恵が鼻息を荒くしながらタマちゃんが士道に詰め寄ってくる

『あー……必要以上に絡まれても面倒だから適当に謝って逃げちゃいなさい。後は2人が足止めするから』
「わ………分かった」

士道は生唾をごくりと飲み込むと意を決して口を開く

「すんません!!やっぱりそこまでの覚悟はありませんでしたぁ!!どうかなかったことに!」
「あっ!?い、五河君!?」

叫びながら、士道は駆け出すと背にタマちゃんの声を聞きながら全力でその場を去る

「あ、先生。士道と何かあったんですか?」
「何かすごく走りながら逃げて行きましたけど……?」

そこに近くの物陰に隠れていたエミルとマルタが素っ気なくタマちゃんの前に出てきて、士道の逃走をサポートする

「あ………いや、これは……その……何でもないです!!」

そしてタマちゃんは士道が逃げた場所とは逆方向に恥ずかしそうに逃げた















『いやー、なかなか個性的な先生だったわね』
「よくそんな呑気なこと言ってられるね……」
「先生が恥ずかしそうにしてたの可愛かったな♪」

タマちゃんが立ち去った後、エミルとマルタは士道を追いかけていた。すると途中にインカムから士道と鳶一折紙の声が聞こえる

『俺……実は鳶一のこと前から知ってたんだ』
『私も知ってた』
『2年で同じクラスになれて嬉しくってさ。ここ一週間ずっとお前のこと見てたんだ』
『私も見ていた』
『でも、実は俺それだけじゃないんだ。放課後の教室で鳶一の体操服の匂いを嗅いだり、鳶一の席に座って頬ずりもしたり、黒板に【鳶一折紙LOVE】って書いてるんだ』
『私もしている』
『………そっか。何か俺たち気が合うなー』
『合う。抜群に』


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