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Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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って紹介したり、学校の通学途中で見つけた犬や猫の写真や、管理局に研修生で入った時の写真を見せたり、他にも学校で起きた面白いこと、楽しいこと、友達がたくさん出来たこと、話したいことが尽きない。それなのに・・・

「母さん、リニス・・・!?」「ママ!?」「リニス!」

2人の体が透けていっているのに気付いた。だけど母さんもリニスも全然慌てることなく、「ねえ、プレシア」リニスが母さんを呼んで、「ええ。悪くないわ」って母さんは静かに目を閉じて応えた。

「フェイト、アルフ、アリシア。このひと時、とても楽しかったです。私やプレシアの居ない未来、あなた達が幸せに包まれているようでホッとしました」

「「「リニス!」」」

「私の選択は間違いじゃなかった。そう思えたわ。アリシアもフェイトも・・・そしてアルフ、あなたも。多くの友人を得て、自ら選んだ将来への道を進んでいることが知れて、安心したわ」

「母さん!」「ママ!」「プレシア・・・!」

どんどん薄くなっていく母さんとリニスの体。どうすれば食い止めることが出来るのかも判らないまま、「まだ、まだたくさん話したいことがあるのに、教えてもらいたいこともあるのに!」声を掛け続ける。アルフも「あたしもそうだよ! リニスにもっと魔法を教えてほしいよ!」そう言って泣き出す。

「一目見ればあなた達がどれだけ強くなったのか判ります。きっともう私が教えることはない。素晴らしいお友達を、切磋琢磨し合える仲間を得て、管理局に入って誰かを助けられるように、守れるようにという立派な意志を持ってくれて、師としてこれだけ素晴らしい教え子を持てたこと、とても誇らしいです」

「「リニス!」」

「アリシア。あなたはまだ明確な未来像を得ていないようだけど、まだ焦ることはないわ。あなたにはたくさんの時間あるのだから。後悔のないように、納得のいくように、ゆっくりでいいわ、自分の将来を考えなさい」

「ママ!!」

私とアルフはリニスに抱かれて、アリシアが母さんに抱かれた。そして入れ替わるように母さんが私たちの前に来て、リニスがアリシアの前に立った。

「フェイト、アルフ。これまで辛い目に遭わせた私が言うのもどうかと思うけど、幸せになりなさい。私は・・・母さんは、それだけを願うわ」

「母さん!」「っ!・・・プレシア」

「アリシア。私が言いたいこと、ほとんどプレシアに言われてしまいましたけど。でも、私からも言葉を贈らせてください。本当は、何をやりたいか決めているのですよね・・・?」

「っ!・・・うん。ずっと悩んでいたけど、今回の一件で決めたよ」

「じゃあ、その道を突き進みなさい。きっとそれがアリシアの進むべき道だと思うから」

「・・・うんっ、ありがとう、リニス!」

今度は母
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