暁 〜小説投稿サイト〜
『自分:第1章』
『夜出勤』
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
付き合ってや!飲んで飲んで!!』

零那の言葉をわざと遮った。
何か意図があって呼んだ?


あらゆる分野の話しをしてくれた。
その殆どは難しくて、馬鹿な零那には解らんかった。
それでも、説明が上手な話し方のおかげで、零那自身が賢くなれたような錯覚に陥った。
経験や知識、惜しみなく話してくれた。
こんな人、滅多に居らんやろなぁって思った。


でも、この人の目的は、零那の過去を、人生を...知る事だった。

『初めて逢った瞬間、この子の笑顔の下には闇が渦巻いてるって感じた。暗い子とか、そぉゆんじゃなくて。ただ、俺には何となく伝わった。心の叫び的な何かが。其れが何なんか知りたかった。俺が役に立ちたかった。』

まさか初めて逢った日に見抜かれてたとは考えもせなんだ。
それに、零那は誰かに役に立ちたいとか思われるほどの人間や無い。
何とも言い難い心境だった。
嬉しくないワケじゃない。
すごく有り難い想いやなって感じたのは事実。
ただ、嬉しいけど怖かった。
零那なんかの為に15時間...
大金払えるこの人が...


ウリ時代の何十万とは比べもんにならん。
重みが違い過ぎる。
この人は零那みたいな奴と関わったらあかんタイプの人間やし...。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ