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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth15エリーゼの涙・アムルは燃え朽ちて〜No mercY〜
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†††Sideシャマル†††

私たちグラオベン・オルデンは、全員が魔力も体力も消費してしまった事で一度アムルに戻る事になった。私も負傷者の治療で魔力が空っぽ。ザフィーラは死にかけたし、オーディンさんも“エグリゴリ”(偽物だったようだけど、それでも尋常じゃない強さ)との戦闘で、それ以上の戦闘続行が不可なほど疲労。
アギトちゃんもシグナムもヴィータちゃんもそう。あのシュリエルだって立てないくらいだったもの。そして私たちの新しい家族になった、アギトちゃんの妹に当たる融合騎の七番騎・アイリちゃんも「今さら疲れが・・・」ってフラフラ。

「アイリ、アギト。2人ともお疲れさまだ」

オーディンさんはそう労って2人を自分の肩に座らせた。アギトちゃんはそれだけで幸せそうに破顔して、アイリちゃんは安らげる場所と解ってほんわか。
可愛いわ2人とも。このまま他の融合騎も家族に出来ないかしら。そうしたらもっと楽しい日常を送れるかもしれないのに。そんな夢のような願いを胸に、私はオーディンさんの肩の上で話している2人を眺める。ある程度魔力も回復したことで、空を飛んでアムルへと向かう事になって・・・・

「ん? なんだ? 様子がおかしい・・・!」

オーディンさんの口から焦りの含まれた、私たちにも不安を抱かせる声がぼそりと出た。私たちにはまだアムルは遠くて良く見えないけど、オーディンさんが言うならたぶん本当に異常が起きている。オーディンさんは速度を上げて、私たちも必死に追いかける。そこで判る。オーディンさんの結界が無くなってる。
それだけじゃなくてアムルの中央区から黒煙が上がってる。そこは、私たちの住んでいるエリーゼちゃんの家がある場所。オーディンさんは「エリーゼ!!」と叫んで、さらに速度を上げて私たちを置き去りにした。その衝撃でアギトちゃんとアイリちゃんは「わぁ〜〜っ!?」オーディンさんの肩から投げ出されて、アギトちゃんはシグナムに、アイリちゃんはシュリエルに受け止められた。

「くそっ、どうなってんだよっ!」

「判らん。だが我々がアムルを空けている間に、別動隊に攻め込まれたと見るべきだ・・・!」

「しかしあれほどの高密度の魔力で創られた主の結界を貫くなど出来るものなのか・・・!?」

「判らない。ただ何者かが結界を破壊した事実だけが、我らの目の前にある・・・!」

「そんな事より急ごう! エリーゼ達が心配だよっ!」

「そうね・・・!」

私たちも速度を上げて続く。どうか誰も亡くなっていませんように。そう心の奥底から願いながら。

†††Sideシャマル⇒エリーゼ†††

燃え上がるアムルの中央区。また・・・また、わたしの宝物(アムル)が壊された。

「っ・・アンナ・・・」

燃え盛るわたし達の屋敷を見なが
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