暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-B空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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を防御。さらにアギトが「ブレネン・クリューガー!」火炎弾をばら撒いて着弾させてきた。

「聴けって話を! オーディンも、あたしらも、死んじまったんだよ!」

「死っ――、信じない! マイスターとヴィータが、みんなが死ぬなんてありえない!」

――フランメ・ドルヒ――

「もし、本当にマイスターとヴィータ、みんなを殺したんだっていうなら・・・絶対に・・・許さない・・・! 殺してやる・・・殺してやるぅぅーーーーッッ!!!!」

――フリーレン・ドルヒ――

アギトの怒気とアイリの殺気に満ちた炎と氷の短剣による何十発っていう弾幕爆撃があたしの衝撃を砕こうと降り注いで来る。いくら本物より弱いとは言ってもこの数には耐えきれねぇ。ピシピシとヒビが入り始める。

(くそ・・・! やるっきゃねぇ・・・のか・・・?)

弾幕が一瞬だけとは言え途切れたその瞬間、障壁を解除してその場から離脱。そのうえで「アイゼン・・・」を起動させる。 “グラーフアイゼン”の柄をギュッと握りしめる。

「ヴィータの武装を使うなぁぁぁぁーーーーッ!!」

――轟炎――

アギトの頭上に発生する小型の太陽。それがあたしに向かって落ちて来た。そいつを横に向かって飛んで避ける。

――氷牙――

避けた先の頭上からとんでもなくデカい氷塊が落ちて来た。高速移動魔法のフェアーテを使っても完全には避けきれないと判断したあたしは“アイゼン”のカートリッジをロード、強襲形態のラケーテンフォルムへと変形させる。

「ラケーテン・・・」

歯噛みしながら“アイゼン”のブースターを点火させ、「ハンマー・・・!」落下して来た氷塊に突撃して打撃を打ち込む。バキバキと砕いてる中、「ブレネン・クリューガー!」破砕した氷の破片を蒸発させて足元から迫って来るのはアギトの火炎弾。

「キツイ・・・!」

左手を柄から離して、迫って来る火炎弾に翳してパンツァーシルトを展開、その8発を防ぐことは出来た。けど、その代わり「ぅぐ、ぐぅ・・・!」アイリの落とした氷塊を砕き切る前に押し切られちまった。あたしは氷塊と一緒に落下。

「悪かねぇ場所で助かったぜ・・・」

眼下に広がるのは深い森で、背の高い木々に落下したのが救いになった。氷塊が木々に落ちたその瞬間だけ、落下速度が落ちた。その隙にあたしは氷塊の隙間から脱出・・・したところで、「グラーフアイゼンを返せ!」10歳前後の人間大の姿に変身したアギトとアイリが目の前に現れて、あたしから“アイゼン”を奪い取ろうとしてきた。

「やめろ、もうやめてくれ・・・!」

「「きゃあ!?」」

体格差じゃ負けてんけど、力勝負ならあたしの方が上だ。力の限り2人を振り払う。そんで2人は体勢を立て直して「なんで・・・なんで・・
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