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ゾンビの世界は意外に余裕だった
18話、丘陵の手前で(後編)
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重な情報です。では高橋さん。他に問題ないようですし、交渉成立でよろしいですね」

「ええ。よろしくお願いします」

 俺は高橋さんと西川さんと握手を交わした。向こうは食糧や医薬品の提供で大喜び、こっちも境界の位置で目論見通りになりホクホク顔だ。

「私は明日の朝、北側の舗装されていない林道の境界を確認しに行きます。その際、残りの食糧と医薬品を引き渡します。もし県営保養所の方が来れるなら会いますよ」

 俺は明日の予定を知らせた。

「正確な来訪時間は決まってますか」 

「朝七時から八時の間の予定です」

「分かりました。県営保養所グループには声をかけてみます。それから明日は私も新しい境界の手前でお待しています」

 高橋さんも来るなら、会合相手を朝から豪華な食事にするか。境界が決まって口が軽くなるかもしれないから、情報収集するのも有りかもしれない。

 最後に連絡手段のことを思い出した俺達は、この林道の境界に白旗を持って立つというアナログ方式で合意して別れた。

 もう辺りはすっかり暗くなっている。俺はアンドロイド達に研究所への帰還を命じた。
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