暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
16ー死を呼ぶ9発目
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「ぴよぴよ♪!」
「スノーどうしたの?」
「ぴーぴよぴよ? (なんか面白いじゃん?)」
「不愉快だから次言ったら当分口聞かないわよ。」
「…ごめんなさい。」

僕達は今ダインさんとペイルライダーの銃撃戦を観察中。こういう時に望遠鏡みたいなアイテム持ってきてよかった!ジー。
まあ、遠くから見てるから大雑把だけど森林エリア近くの吊り橋でペイルライダーのアクロバティックな動きに翻弄されてダインさん死んじゃった♪ゴメンね♪みたいな感じになっていた。
僕は真面目な顔で。

「シノン。撃ってい…??」

言おうとしたその瞬間。ペイルライダーがまるで壊れた操り人形の様に倒れた。

「何が…?」
「おいスノー!」
「橋の近く??」

2人に言われて橋の近くを見てみると…いつか僕が歌え無くなるほどの恐怖を植え付けた。あのボロマントがいた。

「シノン…。」
「え?」
「撃って。」

僕は震えているのだろう。あのボロマントがぶれて見える。

「お願い!撃って??」
「…。」

シノンは集中力を上げているのだろう。そこから1mmも動かない。

「…?ペイルライダー死んでないぞ?」
「え?」

確かにペイルライダーは倒れただけ。見るとペイルライダーの体に電気のようなものが流れている。
あれって…。

「電磁スタン弾?」

どうやら一定時間麻痺する弾を撃たれた様だった。
そして取り出したのは…!

「…!あの銃は…!」

忘れもしない。あの銃。五四式・黒星だった。…そしてボロマントはペイルライダーの前で十字を切ったかと思うと…。

発砲した。

「え…?」

撃たれたペイルライダーは最初は麻痺が解けて反撃に転じようとした時。ペイルライダーは胸を押さえたかと思うとまるで現実で死んでしまったかの様に回線が切断された。
まさか…

「…!シノン!早く撃って!」
「…??」

シノンは僕が言うのと同時に撃つが。

「なっ…??」
「そんな??」

なんとボロマントはこっち側を見て…へカートの銃弾を見て(・・)避けたのだ。
…見て避けられたということは…!

「くっ??僕達の場所が分かってる…?…キリト!さっさと行くよ!シノンも来て!」
「分かった??」
「分かったわ。」

僕達はボロマントの方に向かって飛び出した。標的までの距離は大体1.5kmといったところか…。

「シノン!手を離さないで!」
「えっ…??きゃあああ??」

僕はシノンの手を握って走る。僕が強く握るとあっちも強く握り返してきた。
…怖い時は君の事を考えて。

「…この君の手は離さない。僕はそう決めたんだよ?」
「え?」

シノンがキョトンとするが僕は気にせず。


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