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転生赤龍帝のマフィアな生活
十九話:お話し
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彼はそんなこと関係なしに力で自分を表せる……でも私は弱いからそれも出来ない……。」

確かに一誠殿ぐらいの力があれば家ではなく個人として見られることも多くなります……実際、ボンゴレとしてではなく兵藤一誠として恐れられることの方が一誠殿は多い。
しかし、そんなものはほんの一握りの強者にのみ許された特権。

「親方様……拙者にはまだ悪魔の事は詳しくありませんが拙者にとっては親方様は親方様です。一人の女性です。」
「バジル…!!……ありがとうね。あなたにそう言ってもらえて嬉しいわ。」
「親方様…フェニックスを倒す方法は何かないのでしょうか?」
「あるにはあるわ。神クラスの一撃で一瞬で葬り去るか精神を折って相手に諦めさせるかのどちらかよ。一誠なら、というか赤龍帝である以上神をも殺せる一撃を放つことは出来るでしょうけど私達には出来ないわ。」
「難しいですね……。」

一誠殿頼みという戦い方では親方様が先に倒されてしまいかねない、逆に一誠殿に頼らなければライザーはまず倒せない。……どうやって戦うか…親方様が悩むわけです。

「はあ……悩んでいたら眠れないのよ。」
「拙者も眠気が覚めてきました……。」
「だったら、お話しませんか?」
「「ユニ(殿)!!」」

いつの間にかパジャマ姿のユニ殿が拙者達のすぐ傍に立っていました。

「私も眠れないから起きてきちゃったんです。ですからお話ししてくれませんか?」
「しかし……拙者達は考えなければ―――」
「不安や緊張で押しつぶされるよりはいいと思います。」
「そうね……ユニの言う通りだわ。いいわ、何か別の事でも話しましょう。」
「親方様がそう言うなら……。」
「ありがとうございます。」

そう言ってほほ笑むユニ殿、何と言うか……元気づけられる笑顔ですね。

「でもいざ話すとなると中々出てこないものね……。」
「そうですね、普段ならとりとめのない会話などすぐに出てくるものですのに。」
「ふふ、それじゃあ―――好きな人の話でもしません?」
「えっ!!?」
「す、好きな人でござるか!?」

親方様と二人で慌てますがユニ殿はニコニコとしたまま表情を崩しません。
まあ、言い出しっぺですしね。

「ふふふ、どなたかいらっしゃるんですか?」
「うっ…それは……そうだ!!まずはあなたからでしょ!!?」

親方様が勝ち誇ったようにユニ殿を指さしますが親方様は重要なことを忘れていらっしゃいます。

「言いませんでしたか?私は一誠さんが好きなんです。」
「そ、そういえば、そうだったわね。……ねえあなたはいつから一誠のことが好きになったの?最初に許嫁にされたときは嫌じゃなかったの?」
「それを話すには私の昔話を話さないといけませんけど……聞きたいですか?」
「ぜひ、
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