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有栖キャロの小学校物語
第8話 エリオ君が学校に転校してきました!けれどルーちゃんが何だが不機嫌です………
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私はイライラなんて………」
「何だ?気づいてると思ったけど、気づいてなかったのか?」
「私は別にエリオが原因ってわけじゃ!!」
「取り敢えず、俺から一つだけ忠告しとくぞ」

エローシュは私の意見など聞く耳を持たず、話を続けた。

「エリオはモテるぞ……………今のままだったらエリオはルーちゃんからドンドン離れていくだろうな…………」
「そんな事!!」
「おっと」

殴りかかったが、エローシュに簡単に止められてしまった。

「何だ、怒るところからすると、やっぱりエリオの事が………」
「違う!!ただエリオは大事な友達で…………」









回想…………

別荘の海でエリオと2人で遊んでいた時の話だ。
私達は砂でお城を作っていた。

「ルー、これ見てみなよ!」

エリオが見せてきたのは貝殻だった。

「これは?」
「そこで綺麗な貝殻見つけちゃった」
「本当だ……………」

エリオが見せてくれた貝殻は虹色にキラキラ光ってて、とても綺麗だった。

「…………ちょっと待ってて」

私が貝殻をじぃっと見ていたのを見て、そう言った。
そして、エリオは走って別荘の方へ向かっていった。

一体どうしたのだろう……………

20分後……………

「ルー!!」
「遅い…………」

私は既にお城を作り終わっていて、ぼーっと海を見ていた。

「ごめんってお城凄!?」

頑張って私は前に見た姫路城?を真似てみた。
我ながらいい出来だ。

「ってそうじゃない、ルー!」

少し強めに名前を呼ばれて私は強ばった。
私、何か怒られる事したっけ…………?

「はい!」

そんな不安をよそにエリオは私に何かをくれました。

「これって!?」
「そう、さっきの貝殻」

渡されたのはさっきの貝殻。
だけど、貝殻には長い紐が付いていて首にかけられるようになっていた。

「ルーにプレゼント」
「私に…………?」
「うん。はやてさんに作って貰ったんだ。しかも『壊れないようにコーティングもしといたる!!』って気合入ちゃって…………ちょっと時間経っちゃった………」

私はそんな話なんて耳に入らず、ずっと貝殻を見ていた。
さっきよりも光っててとても綺麗だからだ。

「……………ねえルー」
「えっ?何?」
「付けてみてよ」
「えっ!?うん…………」

ちょっと恥ずかしい思いはあったけど、言われた通り付けてみた。

「…………どう?」
「似合ってる、可愛いよ」








「ルーちゃん、どうしたの?顔が赤いけど…………」
「な、なんでもない!!」

私ったら何であの時の事を…………

「ともかく、俺が言いたい
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