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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再会-リユニオン-part1/トリステインへの帰還
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クファウストだった。一体どこから湧いて出た?警戒してネクサスはとっさに身構えた。アリゲラとの戦闘ですでにコアゲージが赤く点滅し始めているが、こいつが出てきたのならば戦うしかない。
が。対するファウストは戦う気がないためか、身構えてきたネクサスに対してふ…と小さな笑い声を漏らす。
「ふっ…案ずるな。今のボロボロのお前相手では楽しめない以上、戦うつもりはない。
いずれ捧げられるその身…まだまだ生きてもらわねばこちらも困るのだからな。まだその体が持つか、さっきの獣を使って様子を見させてもらった」
「………」
どうやら、サイトたちに怪獣を仕向けさせたのは、ファウストがネクサスをおびき寄せるつもりで仕掛けたためのようだ。
「今の様子だと、心配するだけ無駄だったようだ。『同じ匂いを持つ者同士』、せいぜい生き残って、『私たち』を楽しませてくれ」
ファウストはそう言い残すと、戦おうともしないまま闇の中へ消えて行った。
(同じ…匂い……?)
どういう意味なんだ。ファウストが言い残した言葉に引っかかりを覚えながら、彼は赤い霧のように姿を霞め、やがて消えて行った。




ネクサスの援助もあり、トリスタニアの城についたサイトたち。城の前についたところで、サイトは一人、ルイズたちが向かうトリスタニア城城門とは反対方向へ歩き出した。
この時にはもう朝日が立ち上っていた。
「サイト、どこへ行くんだい?これから姫殿下に任務のご報告に向かうのではなかったのかね!?」
ギーシュが疑問に思って声をかけたが、サイトは無視した。
「ルイズ、君からも何とか言ってやれ!彼は君の使い魔じゃないか!」
「…いいわよ、ほっときなさいよ。あんなグズ」
ルイズに引き留めるように頼むが、一方のルイズもサイトのことを一方的に突き放すような言い方をしている。
「一体どうしたのよ。昨日の夜から二人とも変じゃないの?」
キュルケも気になって二人に何があったのかを尋ねようとしても、二人は一切口を利こうとしなかった。この二人が喧嘩をするのは今に始まったことじゃなくなりつつあるのはすでにわかるのだが、今度ばかりは相当な険悪さが二人の間に漂っていた。
「……」
タバサはそれを見かね、サイトのことはあえて置いておいて先に行こうと、城門の方を指さした。一方でサイトは、城門からすでに城下町の方へと姿を消す寸前だった。
「ルイズ、ダーリンが勝手に街に行ってるけどいいわけ?」
「いいって言ってるでしょ。あのバカもとっくに納得してるわ」
しつこいと言わんばかりの言いぐさでルイズはキュルケに言った。キュルケはついさっきまでのサイトの顔を思い出す。自分が惚れたのは、ギーシュとの決闘の時や学院を襲った謎の円盤に対しても決して物怖じせず勇敢に立ち向かった、見ているものを燃え上がらせるサイト。だが
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