暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
035 悪戯(ドッキリ)
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モランシー達と合流した。

「……で、ラグドリアン湖の水嵩が増えているから、向こう側にあるオルレアン領もヤバいので水嵩を増やしている原因っぽい水の精霊を討伐しに来たと」

「………貴方に邪魔されたけど」

タバサのジト目をスルーする。

「私達からしたら貴方達が居る方がナゾなんだけど。そこんところどうなのよ?」

「……それは大体モンモランシーの所為だ」

「ちょっ!? サイト?」

俺はモンモランシーの糾弾をよそに、キュルケにラグドリアン湖の精霊に会いに来た理由を──ギーシュがロープに巻かれミノムシ状態になっている理由を掻い摘まんで話した。

「惚れ薬、ねぇ。……これだから水メイジは野暮なのよ。惚れた男ぐらい自分で繋ぎとめなさいよ」

「………」

タバサとキュルケのリアクションはまちまちで、キュルケは呆れながらも、モンモランシーに軽く侮蔑の目を向ける。一方タバサは、珍しくもその端麗な容姿を目に見えて──モンモランシーや俺でも判るくらいに歪めている。

「……反省も後悔もしているわ。ギーシュが治ったら、私もギーシュに謝るつもり」

「よし、水の精霊に依頼が完了した事を伝えに行こうか」

四方山話をそこらで切り上げ、依頼が達成された事を伝える為にも、水の精霊にもう一度会いに行く。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

恙無く水の精霊への報告も終わり、無事に水の精霊から“精霊の涙”を貰えた。現在は学院へ戻る馬車に乗っている。ついでに、と同乗していたキュルケが思い出した様に口を開いた。

因みに、ギーシュはモンモランシーが学院に着いてから治療するらしく、未だに眠っている。……タバサは自分の──近くに控えさせていたらしい、使い魔の風竜に乗って空の道を行っている。……流石に、人数的な理由で憚ったのだろう。

閑話休題。

「そういえば、水の精霊を放っておいて良かったの? あのままじゃ──そのまま水嵩増えるなら、私やタバサとは違う誰かが水の精霊にまたちょっかいを出すんじゃないの?」

「それに関しては問題無いわ。何でか知らないけど、水の精霊が水嵩を増やしてまでの探し物はサイトが持っていたから。その内、水位は引いていくと思うわ」

キュルケの問いに、モンモランシーが答える。水の精霊はオリヴァー・クロムウェルに奪われた“アンドバリの指輪”を探していたらしく、その方法が水嵩を増やして自分の領域を拡げると云った強硬策に打って出たらしい。

俺が水の精霊に対面した時、赤き龍を宿せし者よ。そなたから我の力の残滓を感じる≠ンたいな事を言われ、俺が“アンドバリの指輪”を持っている事がソッコーにバレた。……“アンドバリの指輪”を水の精霊に返却して、ラグドリアン湖の水
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