暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹の絆
聞こえている!
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ったハズだ。どこかでミスを犯したのか。外れる訳がない。
そんな言葉がゼロの頭の中で駆け巡っていた。
その時だった。

ズドォォォン

ニルヴァーナの足に飛来物が降りてきた。
「きゃっ。」
「くっ。」
エルザがバランスを崩したウェンディを掴み、タクヤはジェラールを掴んだ。
「大丈夫か?」
「何が…。」
タクヤたちも何が起きたのか分からなかった。
ニルヴァーナは化猫の宿に命中したのか、ギルドのみんなは無事なのか、
そればかりがタクヤたちの頭に浮かび上がる。
違うところでは一夜が腕と足を縛られたまま転がっていた。
「ニルヴァーナの足が…!!?何事だ!!?」
ゼロにも状況が把握できていないらしい。エルザは上空を見上げ、あるものを見つけた。
「あれは…












魔導爆撃艇天馬“クリスティーナ”!!!!」
そこにあったのは墜落したハズの天馬だった。所々損傷しているが、補強されているようだ。
『聞こえるかい!?誰か…無事なら返事をしてくれ!!!!』
タクヤたちの頭の中に直接呼び掛けたのは青い天馬のヒビキだった。
「ヒビキか?」
「わぁ。」
『エルザさん?タクヤくんとウェンディちゃんも無事なんだね。』
ヒビキはモニターにエルザ、タクヤ、ウェンディのアイコンが表示されたのを確認した。
「私も一応無事だぞ。」
『先輩!!よかった!!』
タクヤたちと別行動していた一夜の確認もした。
「どうなっている?クリスティーナは確か撃墜されて。」
『壊れた翼をリオンくんの魔法で補い、
シェリーさんの人形撃とレンの空気魔法“エアマジック”で浮かしているんだ。』

ビキビキ

「こんな大きいもの…操った事ありませんわ。」

ウォォン

「お、重たくなんかねぇからな。」
二人は残り少ない魔力でクリスティーナを飛ばしているようだ。
『さっきの一撃はイブの雪魔法さ。』
「あんたたち…。」
『クリスティーナの本来持ってる魔導弾と融合させたんだよ…。だけど…足の一本すら壊せないや。』
確かに、先程の強力な魔導弾でもニルヴァーナにはかすり傷程度で済んでいるのだ。
『それに…今ので…もう、魔力が…。』

がくっ

「ありがとう、みんな…。」
ウェンディは涙を浮かべながら、みんなに礼を言った。
『聞いての通り、僕たちはすでに魔力の限界だ。もう船からの攻撃はできない。』

ガクン ガクン

クリスティーナが急に高度を落としていく。
「クリスティーナが!!!」
「落ちますよ!!!」
船体を浮かばせていたシェリーとレンに限界が来たためだ。

がくっ

「ご、ごめんなさい…ですわ…。もう…。」
「シェリー!!!」
レンは倒れそうなシェリーを咄嗟に抱
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ