暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第6話?少女との出会い
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
◆◇


?カイとコウと一緒に《はじまりの街》を出てから約一ヶ月が経過した。
?今まで感じたことがないほど時間の流れを早く感じたし、今まで感じたことがないほど『生きている』って感じがする。

?元βテスターであるコウの持っている情報は僕たち三人が生き残るためにとても重宝していた。多分、コウと一緒に行動していなかったら、カイはともかく、僕は死んでるか《はじまりの街》に戻っていただろう。

?また、僕自身もSAOでの戦闘というものにだんだん慣れてきていた。今ではモンスターと遭遇しても落ち着いて行動ができるし、冷静に対処することができる。まぁ、反射的に武器に手がいってしまうというあまりよろしくない癖がついてしまったが。
?きっとそうなった理由はSAOがデスゲームになってしまったからだ。デスゲームではなかったら心に余裕ができて、僕は何回か死んでいたと思う。
?だけど、死んだら本当に死ぬという緊迫感によって集中力が普段以上に発揮されて一つ一つの動きが慎重になった、と僕は思っている(メガネクイッ)。
?その集中力のおかげで僕のレベルはみるみる上がり、ついこの間レベルが10になった。多分、今現在のプレイヤーの中では上位に入るレベルだろう。

?ついでに話は変わるが、もうこのゲームが始まってから約一ヶ月たっているのにまだ第一層も攻略されていない。この調子では本当に、ゲームクリアにかなりの時間がかかってしまう気がした。


?だが、それももうすぐ打開されることを、この時僕は知らなかった。


◇◆


?今僕たちは第一層迷宮区に一番近く、今日開かれる第一層攻略会議のある《トールバーナ》という街に来ていた。
?だが、《トールバーナ》についたのはいいものの、まだかなりの時間が余っていたので別々に街を見て回ろうということになった。

「……じゃっ、ここからはフリーということで」
「おうっ」「りょーかい」

?コウの言葉にカイと僕はそれぞれ返事を返す。
?そして、カイとコウは別々の方向に歩いていった。

「うーん、何をしようかな?」

?特に何も考えてなかったので、いきなりフリーとか言われてもどうしようかな??フィールドに出てレベル上げ!?と行きたいところだが、フィールドに行ってはいけないと言われたのでそれはダメ(ちくしょう)。
?あとは、う〜ん……それ以外浮かばないな。僕消極的過ぎだろ。

「とりあえず、武器を見てみるかな……」

?今の僕の武器は《はじまりの街》で売っていた《スモールブレード》だが、流石にボス戦では《はじまりの街》で売っていた武器は駄目な気がする。それにここならば結構良い武器売ってるんじゃないかな?……ちょっと楽しみになってきたぞ。

「武器屋は……こっちかな………?」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ