暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第6話?少女との出会い
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?マップでその場所へ行くための道を確認しながら、その方向へ足を踏み出そうとすると――

「あ、あのっ!?すみません!」

?僕の後ろから声をかけられた。声からするに多分男性ではなく、女性だ。
?……正直ちょっと緊張するけれど、表情に出さなかったら何とかなるだろう。ポーカーフェイスなう。

「はい、何ですか?」

?振り向きながら返事をした。無表情だと警戒されるかもしれないから、少しだけ口元を笑わせる。

?振り返るとそこにいるのは、何とまあ……可愛らしい女の子ではございませんか。

?透き通るような黒の優しそうな目と形の良い唇が印象の整った顔をしていて、同様に綺麗な黒である髪を後ろでポニーテールにしている。
?漫画で言うならば間違いなくヒロイン。学生っぽく言うならば学年の中でもトップクラスで、絶対男子の間で話題になる。あと、何か……ケガとかした時に絆創膏くれそうな感じ。

?……やべっ、この時点で既にポーカーフェイス無理そう。
?いや、僕異性でよく話す人って姉ちゃんぐらいだよ??たまにクラスの女子とも話したりするけど、それも授業とかで「じゃあ、隣の人と一緒に答えを考えてみろー」とか先生に言われたときだし。

「えっと……初めてこの街に来たので道とか場所がよくわからないんです」
「そう……ですか」

?多分同年代だとわかったのだろう。さっきよりも顔は強ばっていないし、口調も落ち着いていた。
?そんな僕はというと、さっきよりも緊張していて曖昧な返事をしてしまった。何か凹むなー。
?そんなことお構いなしに向こうは言葉を続ける。

「ですから、えっと、案内してもらってもいいですか?」
「………えっ?」

?案内をするということは、この街を知っておかなければならない。でも、僕だってついさっきここに来たばっかりだ。つまり、案内は無理。
?これらのことを一秒とかからない間に思考し、その結果を報告する。
?
「あのぅ、ごめんなさい。僕もここに今来たばっかりで、詳しくはないんです。だから案内はできないですよね」
「………えっ……?」

?さっきの僕のような返事をするが、全く意味が違うのがよくわかる。あっ、何か絶望を見たかのような顔になった。

「じゃ、じゃあ、一緒に見て回る?」

?無意識にそんな言葉を口から出していた。
?僕の言葉に、目の前にいる女の子がぽかーんと少し口を開けていた。うん、僕もそんなリアクション取りたいです。

「……えっと、ナンパですか?」

?そ〜なりますよねぇ。弁解しなければ。ふふっ、僕の腕の見せ所だぜ!

「い、いや、違うから!?ぜんっぜん違うから!?ただ何となくそう思って言っちゃっただけだから!?(よこし)なことは考えていません断じて!」

?はい、
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