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Chapter44「理想と真実の物語〜分史世界破壊命令(中編)」
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、アルヴィン、そしてユリウスが待っていた。
再開を喜び合う一同。その中ルドガーはユリウスと話すため、彼の前に行く。
その顔に再開の喜びや笑みは見受けられず、クルスニク兄弟の仲の良い話を聞かされていたエリオとキャロは心を痛める。いざルドガーがユリウスに尋ねようとした瞬間、タイミングが良いのか悪いのかGHSがなった。こんな時にと思いながらも通話ボタンを押し、耳に当てる。

『分史対策室です』

やはり通話の相手はヴェルだった。まぁ分史世界で正史世界と通話できる者等クラン社しかいないのだが。とにかく今はヴェルから話を聞くことが優先だ。

『対応中の分史世界の座標を解析した結果、カナンの道標の存在確率が“高”と判定されました。
道標を発見した場合、その回収は、最優先事項となります』
『一か八かだったが、うまくいったな』

カナンの道標という聞いたことのない言葉について尋ねようとしたが、ユリウスが話をすり替えるように入ってきた。代わりにエルが道標がなんなのかヴェルに尋ねた。

『深々度の分史世界に点在するカナンの地への手がかりです。時歪の因子とどうかしているはずで---』

カナンの地への行き先を示す物だから道標なのだと、話を飲み込みつつ連絡を聞いていたが、突然ユリウスにGHSの通話を切られてしまう。

『あとは俺にまかせろ。時計を渡すんだ、ルドガー』
『会って最初に言うのが、それかよ……?』

わけの分からない状況に叩き込まれても、兄のことを心配しない時はなかった。
やっとその兄と再開したら、訳も話さずただ自分を遠ざけようとするユリウスに怒り半分情けなさという、複雑な心情になってしまう。ルドガーの気持ちを読み取ったジュードがユリウスにこれまで彼が列車テロ以降から巻き込まれた状況を伝える。警察に追われ、それから逃れるためクラン社と契約してまった事をユリウスはジュードから聞かされ始めて知ったようだった。
自分のせいで弟を苦しませていたことにすまないと謝るユリウス。
だがそれでもユリウスは何もルドガーに話そうとはせず、何も心配するなと言ってそれ以上は何も語ろうとはしない。

『っ!』

ルドガーはユリウスの発言に苛立ちを露にし、地面に懐中時計を叩きつける。
憤るルドガーの姿にはやては、彼がただ兄への怒りとは別に自分への怒りを覚えているのではと思っていた。

『これは、エルのパパの!』

時計を拾おうとするユリウスだったが、エルが時計に覆いかぶさったことで動きを止める。
エルの物でもなければ父親の物でもないとエルに返すユリウス。
だが次のエルの発言に彼の表情が変わる。

『そうなの!パパとルドガーの時計が、ひとつになったんだから!』
『やはり、この子が-------か!』

何かを確信したのかボ
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