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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter44「理想と真実の物語〜分史世界破壊命令(中編)」
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クロノスとの激戦を命からがら退けたルドガー達。
逃げることだけを考えて偶発的に発生した時空の歪みに飛び込んだはいいが、皆その先がどこに繋がっているかなど考えてもいなかった。

『うっ……ここは?』

意識が覚醒したルドガーは社の境内らしき場所に倒れていた。
他の仲間達も意識を取り戻し始め、レイアが現在いる場所がリーゼ・マクシアだと気付く。
目の届く範囲にエルや、アルヴィンとローエンの姿が見当たらず、違う場所に飛ばされたようだ。
エル達もそう遠くない所に飛ばされているというジュードの推測を頼りに、ルドガーと一緒に飛ばされたメンバーと、麓にあるニ・アケリアという村に向かう。

「緑がいっぱい……」

ニ・アケリアへ向かう街道を進む中、キャロが辺りを見てそう呟く。

「エレンピオスとリーゼ・マクシア。ほんまに正反対の世界なんやな……」

マクスウェルが作り出した理想郷がリーゼ・マクシア。
その反対に黒匣多用により滅びゆく世界がエレンピオス。身体に霊力野が有る無いの違いがあるが、同じ生を受け生きている人間の片方が滅びゆく運命にあることにやはり何とも言えない心情になるはやて。

『変なのがきましたよ!』
『も〜、面倒っ!』

道中魔物の群れに遭遇してしまいエリーゼとレイアが戦う構えをみせる。魔物を撃退するが、また次に一回り大きい魔物が群れを引き連れ襲ってくる。レイアがルドガーに骸殻で一掃してくれと頼み、彼もそれに答え、懐中時計を掲げ、変身を試みる。

『!?』

しかし、骸殻の力は発動しなかった。ルドガーは勿論、仲間達も動揺をみせる。
立ち尽くすルドガーに魔物の一体が飛び掛かる。やられると六課の誰もが思った。

『ぼさっとしないで!』

そこへ突然長い金髪の女性が現れ、魔物を斬り捨てる。
女性は次々と魔物を斬りつけ、最後にルドガーの後方にいた魔物を精霊術で消し去った。

『この辺りは、私たちの聖域よ。部外者は立ち去りなさい』
『待って!』

女性を呼び止めるジュードだが、女性はそのままニ・アケリアのある方へと歩いていった。
エリーゼ達の話からあの女性が分史世界のミラのようだ。
ミラを見てから様子がおかしいジュードを気に掛けるルドガー。
だが、エリーゼの骸殻が使えなけば正史世界に戻れないという声が重くのしかかり直ぐに注意がそちらに移る。どうにかして再び骸殻が使えるよう方法を考えるが何も浮かばず、とにかくニ・アケリアへ急ぐことにした。

「何故クルスニクは骸殻へ変身できなくなった?」
「もしかして完全にまだ力を使いこなせていないのかも」

シャマルの考えに一理あると思うシグナム。
しかし何か別の理由があるではと、簡単に結論を出すことができない。
ニ・アケリアに着くとエルとローエン
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