暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜決闘者転生譚〜
プロローグ
TURN-00『新たな世界へ』(2015/05/07改稿)
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だ『フェイト・テスタロッサ』は個人的に好きだな。

断トツで可愛い。

「わかりました。ではカードはどうしますか? あなたの望むカードを与えますが」

「う〜ん‥‥とりあえず、一色もらっとこうかな」

カードはあればあるだけいいだろう。

生前ではサイフポイントの事情で手が出せなかったデッキも作ってみたいし、十代たちといろんなデッキでデュエルしてみたいっていうのも理由の1つだ。

「シンクロやエクシーズなどは?」

それは‥‥どうしようか。

無い方が無難だけど、いざという時にあれば便利だろうか?

少し考える。

そして悩んだ末──

「それもお願いします」

もらっておくことにする。

念には念を、だ。

「ペンデュラムカードはいかがですか?」

‥‥ペンデュラムか。

発売されてから結構経つんだが、自分ではあまり使ったことのない召喚法なんだよな‥‥。

それ故に少し魅力的だったりもする。

この機会にペンデュラムデビューするのもいいかも知れないな。

「じゃあ‥‥お願いします」

これもまたもらっておくことにする。

まあデビューしようにも、使うのはだいぶ先になるとは思うが。

「では次に‥‥色々とマズイカードはどうしますか?」

「マズイカード?」

単語だけではどのカードか想像できず、その旨を訊ねる。

「そうですね‥‥。具体例を挙げるなら『三幻魔』や『D・HERO』、『宝玉獣』などでしょうか?」

なるほど、物語に深く関連するカード群か。

それは本当にどうしようか‥‥。

隠しておけば大丈夫だとは思うが、万が一見つかるとどうなるかわかったモンじゃない。

「う〜ん‥‥そういうのはパスで‥‥」

これは断っておく。

なんだかんだで厄介事はごめんだ‥‥。

「他に何か必要な物はありますか? 特殊能力とか‥‥」

先程から感じていたが、随分とサービス精神旺盛な女神様だ。

自己満足な行動で勝手に死んだ俺を転生させてくれる上、大量のカードまで用意してくれる。

ありがたいことだが、少し申し訳ない気がしてならない。

「いや‥‥別にいいです」

俺は基本的にもらえるモンはもらう主義≠セ。

道で配られるチラシもティッシュもすべて受け取る。

しかしこの女神の申し出は断る。

『リリカルなのは』のように本格的なバトルストーリー物や、『東方』のように妖怪や神が登場するならば、何かしらの能力が必要かも知れない。

しかし、遊戯王の世界ではカードさえあれば取りあえずは十分だろう。

──あ、でも‥‥。

「えっと、精霊≠ェ見える能力はつけてもらってもいいですか?」

この能力は比較的
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