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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第一話 僕が大家!?しかも何このお屋敷!その九
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「これ位は」
「ですか」
「はい、では」
「今すぐにお屋敷の中に入ってですね」
「生活出来ますので」
「お風呂なんかも」
「すぐにでも入られます」
「じゃあまずはお風呂に入っていいですか?」
「どうぞ。洗濯場もありますので」
「何かと揃ってますね」
「ですからこれ位は」
 まだまだらしい八条家の基準では。僕もその一族だけれど世界的な富豪一族はやっぱり違うということか。
「ではお背中を流させて頂きます」
「いいですよ、そんな」
「いえいえ、お気遣いなく」
 こうして僕の新しい生活がはじまった。畑中さんと一緒にお風呂に入ってから。畑中さんの身体は年齢を感じさせない逞しいものだった。
 そうして畑中さんは畑中さんのお部屋に入った、お休みなさいませという言葉と共に。三階は僕の部屋の他に書斎に応接間に他に幾つも部屋があって全部僕の部屋だった。僕の部屋は寝室だったけれどベッドは四人は充分に寝られるく位の天幕だった。
 しかもふかふかだ、僕はそのベッドにも驚きを隠せないままトランクスとシャツだけになって寝た。そして朝になると。
 ドアをノックする音が聞こえてきた、壁の明らかに年代ものの鳩時計を見ると六時だった。畑中さんだと思い服を着てから扉を開けると。
 うちの制服の一つ、黒のブレザーとグレーと黒に白のタートンチェックのミニスカートにハイソックスという外見の少女がいた。黒髪を綺麗に伸ばしている小柄な少女だ。顔立ちは穏やかで目は大きく澄んでいる。
 その穏やかな顔立ちは楚々としていて鼻の高さも程よい、黒のネクタイと白のブラウスがブレザーの下にあるけれどスタイルは幼い感じだ。けれど黒のハイソックスに覆われている脚はかなり綺麗だ。
 美少女と言っていい、けれど問題は。
 どうして彼女がいるのか、それが問題だった。
 僕はそのことについて女の子自身に尋ねた。
「君誰?」
「田村詩織です」
 女の子は可愛らしい声で答えてくれた、歌えばかなりよさそうな声だ。
「宜しくお願いします」
「宜しく?」
「今日からこの八条荘に住むことになりました」
「八条荘って」
 ここでやっと思い出した僕も。
「そういえばうちアパートだったんだ」
「はい、大家さんですよね」
「そうだけれど」
「それで挨拶に来ました」
「そうなんだ。けれどさ」
「けれど?」
「田村詩織さんだよね」
 一応本人に名前は尋ねた、言いたいことは星の数程あるけれどまずはそれからだった。僕は起きたてのまだ眠い中で彼女に尋ねた。
「ええと、何時入居決まったのかな」
「昨日ですね」
「僕昨日ここに入ったんだけれど」
 昨日の夜にだ。
「それで今日って」
「何かあったのですか?」
「いや、だから何で今朝なのかな」
「今日の四時半にこちらに入って今
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