暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第19話:長かった一瞬の冒険
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! 使えねーな』と言って罵倒します。
しかし今回はお父さんの思い描いた通り、天空城落下に巻き込まれ託したワインは紛失。
全知全能の神様にはあるまじき失態です。
私のお父さんは神様より凄いのです!!

「言ってくれれば良いじゃないですか! 『天空城は墜落するから、そこに保管するな』って事前に言ってくれれば……」
「お……神様が責任転嫁ですか? 確かお前『未来なんて知らなくて良いのです……あるがままを受け入れるのも大切』って言ってたよな。僕、部屋から出て行く途中だったけど、聞いてたんだぞ」

「ホント意地が悪い男だな」
「何とでも言うがいい。だがお互い様だぞ……お前だって僕等の未来を知ってて何も教えてくれなかったんだからな! 自然的に巻き起こる未来の出来事なら『本人の為』と嘯いて知らせないのも理解するが、お前が巻き込んだ事柄を知らせないのは納得出来ん! だから同じ事を仕返ししてやった」

「そうだそうだ、私の大切なお父さんを勝手に利用するな! 今度からは私も一緒に連れてけー!」
「リュ、リュリュ……それ違う。今度とかもうないから! もう二度と巻き込まれるのはゴメンだから!」
あら残念。折角お父さんとラブラブ冒険旅行が出来ると思ったのに……

「と、兎も角……託されてワインの代わりに高級ワインを3本も持ってきたんだから良いじゃないですか。高かったんですよ」
「愚か者。僕は酒を好まない! 高級だろうが騙されないぞ。3倍に増えても騙されないぞ! お前は二度と僕には逆らえないんだ。それを理解しろ」

元々お父さんに逆らえてないと思うけど……まぁ良いわ。
それよりも……折角ヒゲメガネさんが持ってきてくれた高級ワインなのに、誰も手を付けようとしない。勿体ないわねぇ……

ソッとワインに手を伸ばすマリーちゃんの姿が目に入ったが、直ぐにウルフ君が手を掴み制止する。
そうよね、12歳の子供にはまだ早いわよね。
このまま放っておいても、お子様達に悪い影響があるし、大人な私が少しでも処理するべきかしら?

お父さんもティミー君もお酒は嫌いみたいだし、孝行娘な私としては処分してあげるべきよね!
うん。飲んじゃいましょう!
お酒飲むのは初めてだけど、みんなの為に私が飲んじゃってあげましょう!

リュリュSIDE END



(グランバニア)
ウルフSIDE

口喧嘩を続けるリュカさんとヒゲメガネを余所に、マリーがワインに手を伸ばしたから、慌てて腕を掴んで止めた。
冗談ではないのだよ。
やっと落ち着けるというのに、マリーの酒乱無双が発動しては俺の平安は永遠に訪れない。

「ちょっとだけだから。あんな良いワインを誰も飲まないのは勿体ないから……」と、可愛く俺に懇願するが、俺の決意は揺らがない。
コイツに酒を飲
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