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『ポケスペの世界へ』
第三十一話
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んたはまだ死ぬべきやない。罪を償い、オーキド博士達に謝る事があるやろ?」

「……………」

 ヤナギは俺の顔を見る。

「………ありがたいが私はゴホッ!!ゴホッ!!」

「ッ!?ヤナギ………」

 ヤナギが咳き込み、口で手を押さえる。

「私には……時間が無い………」

 ヤナギの手には赤い液体が付着していた。

「………後、数日の命だ。今までの罰だろう」

「………それならまだオーキド博士達には謝れるやろ。流石に服役は無理やけどな」

 俺はヤナギをおんぶする。

「お、おい………」

「俺の目の前で人が死ぬのは嫌やからな。さぁて帰るか」

 俺は気絶していたゴールドを連れて外へ戻った。







「………少し離れたところやな」

 ウバメの祠にはレッド達が集まっていた。

「ヤナギ。悪いけど少し待っててくれ。逃げるなよ?」

「私はもう逃げないさ。後数日の命なんだからな」

 俺とゴールドは祠に戻る。

「おい起きろゴールド」

「んぁ……ショウさん?」

 ゴールドのほっぺたを叩くとゴールドが起きる。

「此処は?」

「ウバメの森や。祠に戻るで」

「ヤ、ヤナギッ!?」

「………………」

「………そうスか」

 俺の無言にゴールドは死んだと判断したみたいやな。

 まぁ実際は生きているんやけど。

「皆のところに戻ろか」

「そうスね」

 俺とゴールドは祠に戻った。







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