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『自分:第1章』
『初接客』
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られてても解らん。
ボーイの見回りが無かったら危険...

店内見渡してたらボーイを呼んだ美香さんと目が合った。
頑張れって拳で合図されて頷いた。

美香さんがこんなに良い人やから、お客さんも良い人なんやろなぁ。
すごいなぁ美香さん...


お客さんがタバコくわえて『んっ!』って、タバコをゆらゆらさしてた。
あ、火っ!!
聞いてないっ!
持ってない!!
『スミマセン聞いてなかったので知りませんでしたぁ〜...ライター借りて来ますっ!!』

『聞いてなかったなら仕方ない♪もしかして俺、優チャンの初日で初客って事?』

『はい、本当はアッチだったんですけど美香さんがたすけてくれました。』

『何かされたん?』

『いや、違います!ただ、若くてチャライ系が嫌で...泣きそうだったんを美香さんが気付いて交代してくれたんです...』

『ほ〜...美香は優チャンのことよっぽど気に入ったんやな♪美香は誰にも心開かん子や...優チャンに興味をもち好意をもち、変わってくれたら良いけど...可哀相な子やからね、美香は...』

-お待たせいたしました-
ボーイが持ってきた。


お客さんがボーイに店長呼んでって。
店長がスグに来た。

『店長〜、優チャンにライター言うて無かったんやって?持ってないからあげて♪』

店長はウッカリって感じ。
慌てて店の名前入りのライター持ってきた。

『うわぁ、店の名前入りとか生で初めて見た!マッチとかサスペンスドラマで観るやんね!』
思わずおかしくて笑てしもた。

『優チャン笑いなっ!真面目なんも良いけど笑い笑い!!とりあえず乾杯っ♪』

ほんまに良いお客さん。
時間来てボーイが来て延長してくれた。
美香さんに伝言頼んでた。
『今から延長50分、優チャンと話す。その後50分指名で美香に来るように!』って。

凄く常連さんみたい。
初日にこんな良いお客さんに出逢えたのは奇跡。
美香さんに感謝。

美香さんのこと少し話してくれた。
勿論美香さんには聞いたって言わんようにって。

育児放棄で施設育ち。
自殺前症候群。
過換気症候群。
レィプ被害。

美香さんも...
涙出てしもた...

お客さんが左腕を取った。
『優チャン...切ってるね...美香と同じ?』

『...はい。』

『...美香は、優チャンを見て何かを感じ取って話したんかも知れんな。』

『美香さん、今も?』

『今は切ってない!』


『良かった...』

『優チャンは名前の通り優しいんやね♪』

『優って決めたとき、美香さんに爆笑されました。』

『爆笑!!!美香が?ほんまに優チャンのこと可愛いんやな♪ほぉ〜...
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