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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
喪失‐ロスト‐part1/王子との謁見
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ってやがるんだか…もし見つけたらぶっとばしてやる!」
頭の中に、怪獣たちを利用して高らかにこちらを見下ろしてあざ笑うクロムウェルの姿を想像し、グレンが怒りの感情を抱くあまり顔から炎を吹き出しそうになるほど表情を歪めた。
「それにしても、どうして彼らは王党派の味方を?」
素朴な疑問を打ち明けるルイズ。普通に考えると疑問が浮かんで当然だろう。さっき空賊に成りすましたウェールズの話だと、王党派よりも貴族派の方が戦力的に大きい。怪獣まで使役していると言う話なら、強い方に味方に付くのが自然だ。なのに、この炎の用心棒をなのる少年…もとい炎の巨人グレンファイヤーをはじめとした炎の空賊たちは王党派の味方に付いていることについて迷いさえ抱いていないように見受けられる。
すると、長男船長であるガルがその理由を明かした。
「知れたことよ。わしら炎の空賊団は自由を愛する者の集まり!レコンキスタは『聖地の奪還』とハルケギニアの統一などと言う勝手で偽物の正義で塗り固められた理想のために無駄な戦争を引き起こしている、自由の敵。わしらはそやつらから金目のものをいただいて飯を食っていると言うわけじゃ」
「まぁ、簡単に言えば俺たちは義賊ってわけ」
「義賊っていっても、結局賊は賊じゃない」
「それはちがいねえ!」
胸を張るグレンへのルイズの厳しいツッコミに対してギルがそう言うと、またしても馬鹿笑いする炎の空賊団たちであった。彼らにどんなことを言っても面白おかしく受け止め笑い飛ばしてくるだろう。あまり突っ込むのも無駄に突かれそうだ。
「全く、今の状況だから見逃すことになってるけど、ほどほどにしてくれよ?」
ウェールズがため息混じりに言う。流石に金品がらみの問題については皇太子である以上見逃せないらしい。
でも最後にもう一つ気になることがある。
この炎の用心棒を名乗る少年、グレンファイヤーのことだ。これについては誰もが気になるだろう。巨人に変身する力を持つ少年。サイトから見れば自分とはまるで同類。気にならないはずがない。思わずサイトたちはグレンに注目した。
「…おいおい、そんなにオイラを見ないでくれよ?照れるじゃないか」
眩しいライトに顔を照らされたかのように右手で顔を隠してわざと照れた素振りを取るグレンに、一発魔法でもかましたくなるほどイラッと来たが、ワルドがそんな彼女を見かねて彼女の肩にポンと手を置いた。
「任務のことを、皇太子に」
あ、いけない。ルイズはハッとなって任務のことを思い出す。一人熱くなりすぎて忘れがちになってしまうなんて情けない。気を取り直してルイズは、アンリエッタから託された、ウェールズ宛の手紙を皇太子に渡した。
「これが、アンリエッタ姫様から預かった密書です」
「ありがとう…確かにアンリエッタの字だな。懐かしいな」
ウェールズは渡された手
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