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雲は遠くて
16章 地上200mの誕生パーティー(1)
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ミュージック・ファン・クラブ(MFC)のみんなは、
「それじゃあ、純さん、大変ですよ!」ということになって、
会費は、半額を、個人負担するということに、その場で決まった。

そんなふうな、森川純の、打ち上げの席上の、呼びかけで、
菊山香織(きくやまかおり)の、誕生・パーティーが(おこな)われる。

参加人数は、ほぼ、昨日(きのう)の打ち上げの参加者が、
そのまま全員で、クラッシュ・ビートや、
グレイス・ガールズのメンバーなどで、60人ほどであった。

会場は、イタリアン・レストラン・ボーノ(Buono)だった。

ボーノ(Buono)は、イタリア語で、「おいしい。すばらしい」
という意味だった。

新宿駅・西口から、徒歩で5分、
地上200mの高層ビル、その最上階の、52階にある。

大きな(まど)からは、
東京湾(とうきょうわん)が、見渡(みわた)せる。

開放感があふれる、パノラマの風景が、見わたすかぎり、
(ひろ)がっている。

静寂(せいじゃく)な、夜ともなれば、
見下(みお)ろす、(あた)り、一帯(いったい)には、
(ひかり)きらめく、夜景(やけい)が、(ひろ)がる。

白壁(しろかべ)や、おしゃれなデザインの金属の窓格子(まどごうし)や、
調度品(ちょうどひん)など、南ヨーロッパ風の、
インテリアの、店内のスペース。

ナポリ・ピッツァを、()きあげるための(かま)が、
メイン・ダイニングにある。

そのピッツァ用の石釜(いしがま)を中心にして、
雰囲気の(こと)なる、おしゃれな個室が5つあり、
立食でも、着席でも、いずれにも、対応(たいおう)するし、
レイアウト(配置)などの、要望にも、柔軟(じゅうなん)に、対応する。

そんな、自分の家にいるようにくつろげる、
アットホームさや、こだわった料理や、おいしいピッツァなどで、
新宿のOL(オフィス・レディー)に、人気の店である。

ボーノは、森川純の企画で実現した、モリカワの店であった。

≪つづく≫ 
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